2023年
4月2日(日)

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夢実現へ続ける挑戦 盛岡地域の小学校で卒業式ピーク 仙北小では110人巣立ち

2023-03-19

思い出の詰まった校舎の前で写真に収まる卒業生

 盛岡地域の公立小学校は17日に卒業式のピークを迎え、同地域81校のうち60校で卒業式があった。盛岡市立仙北小(金野治校長、児童648人)では、卒業生110人が6年間親しんだ学びやを巣立った。

 卒業生は保護者が見守る中、一足早く中学の制服を着て入場。担任教諭に名前を呼ばれると、一人ひとりが大きな声で応え、金野校長から卒業証書を受け取った。そのまま保護者席まで歩き、父母らに自身の卒業証書を手渡し、「ありがとう」と感謝した。

 金野校長は「この6年間、皆さんは学習や運動、学校行事などに友達と励まし、助け合いながら懸命に取り組み、数多くの成果を本校のスズカケの実のようにたくさん実らせました」と式辞を述べ、「中学校に進んでも生きていることを大切にし、感謝の気持ちと優しさを持って、仲間とともに笑顔あふれる日々を送ってください」と呼び掛けた。

 卒業生全員が「喜びのことば」として6年間の出来事を振り返り、在校生を代表して出席した5年生に「仙北小学校の歴史と伝統を受け継ぎ、さらに素晴らしい仙北小学校を築いてください」と託した。地域の人たちや教職員、保護者に感謝の気持ちを伝え、「自らを切り開き、夢を実現するために挑み続けます」と声を合わせ、決意を示した。

 卒業生は、各クラスで最後の学級指導の後、5年生と教職員に拍手で送られた。担任教諭と握手を交わすなど別れを惜しみながら、校舎を後にした。

 卒業生の畠山大知さんは「3年ぶりに開かれた市内球技大会のサッカーでゴールキーパーを務め、ブロック優勝できたことが一番の思い出」と笑みを広げて、友人と記念写真に収まった。春から宮城県内の中学に通うが、「仙北小でのたくさんの思い出は忘れない。引っ越し先のクラブチームでもスタメンに入れるように頑張りたい」と期待を膨らませていた。

 文部科学省のマスク着用の見直しなどを受けて、卒業式には卒業生、教職員ともマスクを外して出席。校舎内を移動時や教室内ではマスクを着用した。



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