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開業当時の姿に 復元リニューアル完了 JR田沢湖線小岩井駅 多目的スペースも

2023-12-04

開業当時の姿に復元リニューアルされた小岩井駅

 JR田沢湖線小岩井駅(滝沢市大釜風林)の駅舎の復元リニューアル工事が、11月に完了した。建設当時の外観によみがえり、駅舎内は待合室なども拡張して利便性が向上。築100年を超える歴史的建造物を保存するとともに、地域活性化や観光拠点としての活用が期待される。3日に記念式典が催され、約80人が完成を祝った。

 同駅は、木造平屋建て、床面積87平方㍍で、1921(大正10)年に建築された。2021年から駅舎の活用について協議がされ、工事後に滝沢市へ譲渡されることとなった。駅舎の自治体への譲渡は県内初の試みという。

 JR東日本盛岡支社(久保公人支社長)が今年5月に着工。外観は建設当時の写真を参考に、瓦屋根へのふき替えや外壁の塗り替えを実施。AI技術を活用し、モノクロ写真から当時の色味も再現された。

 駅舎内は大正時代の建造物をイメージした内装とし、詩に同駅が登場するなどゆかりが深い、宮沢賢治のアートパネルも設置した。3月からの駅無人化に伴い、使用されなくなった事務室を多目的スペースに改装。今後は自治会行事やイベントなどに活用される。


事務室を改装した多目的スペース


 壁などを一部取り払い、待合室も拡張。朝の通学時間帯には利用者が入れないほど混み合うことがあったが、利用環境も改善される。

 小岩井農牧(辰巳俊之社長)が協力し、資料提供のほか、旧国鉄時代に走行していた車両(キハ40系)の座席シートを寄贈し、ベンチとして設置。また開業時と同年代のスギ材を使用した椅子やテーブル、駅名標を製作した。

 式典では、駅名標の除幕やテープカットが行われ、来賓約20人が出席。地元保育園児による太鼓演奏もあり、式に華を添えた。

 武田哲滝沢市長は「待合室の改善など、地域住民の念願であった改修が行われた。観光地の小岩井農場や、詩人宮沢賢治とのゆかりを持ち、100年の歴史を継承した新しい小岩井駅が今後、観光資源となり、地域コミュニティーの場として利活用され、地域活性化に寄与することを期待する」とあいさつした。



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