2021年
5月10日(月)

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重要文化財ギャラリー開設 小岩井農場 130年の歴史を紹介 VR映像などで楽しく

2021-04-17

幅6㍍の巨大スクリーン「アドベンチャー・シアター」では小岩井農場内の臨場感あふれる風景と文化財を体感できる

 小岩井農場財団(辰巳俊之代表理事、本部・雫石町丸谷地)は16日、同町の小岩井農場まきば園内に「小岩井農場重要文化財ギャラリー」をオープンした。最新のデジタル技術で、創業130周年を迎えた同農場の歴史と重要文化財21棟を紹介する。普段見ることができない建物内部やドローンからの広い視野の映像もあり、辰巳代表理事(63)は「VR(バーチャル・リアリティー)映像や展示で疑似体験することで、小岩井農場の普遍的価値を感じてもらえると思う」と期待する。

 同農場にある1890~1930年代ころ(明治30~昭和10年代ころ)の牛舎、倉庫などの施設21棟は、日本を代表する近代化農業遺産として国指定重要文化財になっている。このうち、搾乳に使用している「四号牛舎」など12棟(ほか1棟は用途を変えて使用)が現役で稼働する、全国でも珍しい「生きた文化財」でもある。

 ギャラリーの中央には、幅6㍍の巨大スクリーン「アドベンチャー・シアター」を設置。美しい農場の映像とともに、文化財群を臨場感あふれる映像で楽しむことができる。


手を近づけると各文化財の絵が表れ、農場の仕事の様子も分かる「ヘリテージ・ウォール」

 手を近づけると絵が表れる「ヘリテージ・ウォール」は、それぞれの建造物の様子を絵とアニメーションで紹介。「小岩井農場開墾の歴史とアーカイブ映像」、同農場の牧畜業に先駆的な発展をもたらした岩崎久彌についてパネルで紹介する「岩崎久彌ストーリー」などのコーナーもある。

 公式音声ガイドアプリをダウンロードすることで、ギャラリー内の展示物の解説や多言語の音声ガイドも受けることができる。

 東京都八王子市の松谷敬さん(73)、京子さん(73)夫妻は「初めて小岩井農場に来たが、文化財の映像は分かりやすかった。4階建ての倉庫など、当時からこのような近代的な施設があったことに驚かされた」と関心を深めていた。

 同ギャラリーは、旧売店の約200平方㍍を改修。整備費約5千万円で、一部に文化庁の補助金を活用した。

 開館時間は午前10時から午後4時(土日祝日は同5時)まで、最終入館は各30分前。入館料は無料だが、まきば園の入場料(中学生以上800円・5歳以上300円、5月1~5日は特別料金)が必要。電話019―692―4321。



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