2022年
8月20日(土)

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茣蓙九の旧倉庫がワインショップに アッカトーネ539 来月7日オープン 「角打ち」スタイルで

2022-06-29

 「ワインショップ・アッカトーネ539」が7月7日オープン。(右から)森さん、松田さん、鎌田社長、原田社長

 盛岡市の景観重要文化建造物に指定されている茣蓙九(ござく)=盛岡市紺屋町=の旧倉庫が「ワインショップ・アッカトーネ539」として生まれ変わり、7月7日にオープンする。購入したワインをその場で飲める「角打ち」スタイルで、建物の歴史に抱かれながらソムリエ厳選のワインを楽しめる。

 茣蓙九(現森九商店)は江戸時代から200年以上続く雑貨屋で、紺屋町の歴史を伝えるシンボルとして市民に親しまれている。

 茣蓙九・森九商店店主の森理彦さんと、アッカトーネオーナーでソムリエの松田宰(つかさ)さんが意気投合し、昨年4月頃から開店に向けて準備を進めた。

 27日の記者発表で、松田さんは「5月に27年営業してきたワインバー・アッカトーネを閉店し、新たに茣蓙九さんと同じ場所でワインショップができることになった。古い建物は安心感を与える。ワインに建物のエネルギーを乗せて提供したい」と抱負を語った。

 森さんは「明治中頃から当店で所有した建物。隣の倉庫と呼んでいて、出入りも少なく傷みもひどかった。すてきな空間として明かりがともる。地域にとっていいこと」と喜びを表現した。

 店舗のデザインをカマタデザインルーム=盛岡市志家町=の鎌田玄一社長、建築設計をIDEAL(アイデアル)建築設計研究所=盛岡市黒川=の原田健社長が担当した。

 建築基準法にのっとり外観を維持する一方、老朽化の修繕や敷地内の立ち木の伐採、ガス、水道、空調設備の導入など、苦労があったという。

 鎌田社長は、店舗のコンセプトについて「ワインは欧州など遠い地から旅をして、セラーで眠りにつく。時を旅することから、入り口に新月から三日月を過ぎて、膨らんだ月をデザインした。店の守り神になってほしい」とイメージを説明した。

 店舗面積は約100平方㍍で、席数は16席。角打ちでは近隣飲食店とコラボし、ワインにぴったりなおつまみも提供するという。

 松田さんは、コロナ禍をきっかけにワインの販売免許を取得。国のコロナ対策補助金を活用し、バーからショップに業態変換することで、盛岡のワイン消費量向上にも寄与したい考えだ。

 河南地区では今秋、盛岡バスセンターがオープンし、来年には商業施設monaka(もなか)が開業する予定。「変わりゆくエリアで足並みをそろえて動きたい。紺屋町に住んでいるので、地域に貢献できるのであれば幸せなこと」と目を細めている。

 新店ではワインの適温管理や建物の保守の必要性からさらなる設備投資が必要で、7月15日までクラウドファンディングを実施し支援を募っている。

 支援は一口3千円から。返礼品としてワインやオリジナルグラスなどを用意する。詳しくはhttps://camp-fire.jp/projects/589251まで。



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