(本紙連動企画)好評連載! 居酒屋店主の 「岩手の馬に乾杯」

岩手の馬に乾杯 4月                              
筆者紹介 居酒屋店主(中村 守) 

 

 1961年、盛岡市生まれ。盛岡市内で居酒屋を営む。あのころ僕のヒーローは小西重征騎乗のウィスカーだった。

 そして30年。競馬場にむかうとあのころのトキメキがいまだに甦ってくる。だから僕はペンを執った。

 このトキメキを伝えるために。

 
 2004シーズン バックナンバー 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
 
 2003シーズン バックナンバー 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 番外編
  「それでも買うのがファンというもの」 大屋梅特別 (4月30日)
 「南郷クンを応援したいけど、このメンバーじゃ厳しいわね」とヘルパーのミーシャがため息をつく。
  大屋梅特別。B2クラスの特別レースだが、昨季までAクラスで活躍していた格下がり組がやはり有力だ。@タイキインフェルノ、Bチャットルーム、Dグレートジャスパー、Iマルショウロイヤルの4頭。これに上がり馬のGウインドフォールを加えた5頭のボックス買いならほぼ固いだろう。
  「5頭のボックス買いですって?何をいってるのよ。馬券はワイドの3頭ボックス。ついでにイサオの本命は絶対買わない。これが馬券で勝つ鉄則なのよ」。さすがミーシャ。馬券に迷いがない。「ホントはね、3頭の一角に南郷クンを必ず入れるのがミソ。Fストーミーガールじゃ苦しいわね。でも、それでも買うのがファンというものよ!」。
                                         (居酒屋店主)
 「目がすべてを語っている」 留守杯日高賞 (4月29日)
 ゴールデンウイーク、開幕3連戦。「とうとうパドックでの馬の見方のコツをつかんだよ」と競馬オタクのマモルくん。「結局、目だよ。目がすべてを語っている。目を見ればわかる」。
  「毛ヅヤも歩様もあまり関係ない。目に力がこもっている馬、目に強い力が感じられる馬は好走する。大丈夫、だれでも見極めることができるよ」。
  「スピード指数は捨てたのかい?」とブン屋のカズさん。「まさか!基本はあくまでも指数だよ。パドックは指数を補完するもの。そしてもっと競馬を楽しむための手段さ」。
  留守杯日高賞。「@ジェベルリーヴァが軸。B、D、Kに流す」とマモルくん。「けれども目から強いオーラを発散している馬を見つけたら、その馬から勝負したいね。馬を観察することが競馬の基本だろう?」。
                                                          (居酒屋店主)
 「若駒の成長力を信じよう」 駒形賞 (4月24日)
 駒形賞。「鍵を握っている馬が2頭いる」とブン屋のカズさん。「DキヨシンスパイダーとEグラスハンターさ」。
  「キヨシンスパイダーなら消しですよ」と介護士のミック。「秋口から調子をあげてくる馬ですから、まだまだ狙えませんよ」。前走のはまゆり賞、2番人気に支持されたが、見せ場もなく凡走。ここも見送ってよさそうだ。
  「グラスハンターの大逃げには驚いた」とカズさん。はまゆり賞あわやの3着。この冬の休養中に成長したにちがいない。若駒の成長力は素直に信じよう。
  「けれども軸はKチュードサンデーですよ」とミック。「漆黒の馬体はほれぼれとします」。「見栄えは悪いがFリボハーンも強い」とカズさん。転入2戦目のB、Cまで押さえる。勝ち馬は顔の良さでは決まらない。
                                               (居酒屋店主)
 「御三家馬券を知っていますか」 やまびこ賞 (4月17日)
 「御三家馬券を知っていますか」と介護士のミック。「イサオ、小林、村上の三騎手が連に絡む馬券のことですよ」と教えてくれた。
  今季6日間の開催が終わった時点で御三家が勝ったレースは66レース中28。連に絡んだレースは37。御三家のワンツーは7。やはりなかなかの高率をマークしている。「それならアンチ御三家は沢田、家全、大坪慎かね」とブン屋のカズさんが笑う。
  やまびこ賞。スプリングカップの再戦。CトレジャーファンドとDリリーサージャンの一騎打ち。前走平場を楽勝したHマツリダパレスがどこまで食い込めるかが焦点。「ここもやはり御三家馬券の決着かね。ワンツーまであるからね。けれども笑顔がうれしい沢田騎手Dの巻き返しを期待したいね。秘策もあるさ」。
                                                         (居酒屋店主)
 「競馬場からハズレ馬券が消えちゃった」 はまゆり賞 (4月10日)
 「競馬場からハズレ馬券が消えちゃたんだってね。ハズレ馬券をだれも捨てなくなったって、ホント?」とあねごのクーちゃん。「この企画は大成功。ハズレ馬券のリベンジ大作戦」とブン屋のカズさん。ハズレ馬券を5千円一口にして応募すると抽選で十万円相当のパソコンや旅行券が当る。「競馬の景品なんだから、いっそ競走馬をプレゼントしたらどうだろう」とカズさん。「ハズレ馬券で馬主になれるなら、ハズレなんて怖くない。喜んで負けてあげるよ。負けても馬主になれるのだからね。馬主になったら、その応援馬券を買うさ、もちろん」。岩手競馬再建にこんな発想はどうだろう。皆さん?
  はまゆり賞。A2格付けながらもオープンの実力を有するBチュードサンデーで負けられない。@、F、Dに流して勝負する。
      (居酒屋店主)
  「いよいよ始まったね」 菜の花賞 (4月3日)
 「いよいよ始まったね」とブン屋のカズさん。「今季はどんな戦法で勝ちにいくんだい」。「なんといっても残念なのはタイムス紙のスピード指数欄が削減されたこと」と競馬オタクのマモルくん。「ホームページに指数が掲載されているからなんとかなるけど。もう指数なしでは、岩手競馬の予想なんて成立しない。そうだろう。常識だよ」。
  「2年間指数と格闘して現段階での到達点は開催場別の最高値と平均値。勝ち馬決定の有力な手がかりになる」とマモルくん。
  菜の花賞。「牝馬。おまけに休養明けの初戦。指数だけでは判断できない要素が多すぎる」とマモルくん。「Jバブルガムトミーの逃げ切りとFオンテンバールの追い込みが有力だが、穴ならDストロングサンデーかな?」。今季もまた指数と格闘してみるか?
  
      (居酒屋店主)
  「君に会いに行くよ」 スプリングカップ、まんさく賞 (4月2日)

   「君に会いたかった。この3カ月、本当に長かった。岩手競馬が廃止になって、もう君に会えないと思った時もあった」。
  「競馬場で君に声をかけるだけで、僕は自分が生きていることを実感できることが分かった」。「君に声をかける。そして君から返事が返ってくる。そのことが、ささやかだけれども、僕が生きているあかしだったのさ」。「競馬場はギャンブルの場でも自治体の財政に寄与するための施設でもない。僕が生きているあかしを刻み込む空間だったのさ。だから、失いたくはない」。
  今季開幕。特別レース2本立て。スプリングカップ。KリリーサージャンとFトレジャーファンドの一騎打ち。
  まんさく賞。遠征競馬で蟆体を緩めず調整してきたGトニージェントが軸。K、E、Iまで。「さあ、君に会いに行くよ」。
      (居酒屋店主)
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