(本紙連動企画)好評連載! 居酒屋店主の 「岩手の馬に乾杯」

 「お気に入りはコシファントゥッテ」 はまなす賞 (5月29日)
 「なぜだか心がときめくこの季節。オーロに向かう車中で聞くモーツアルトは最高だ」とノッポのおしげが不似合いなことを言う。「お気に入りはコシファントゥッテ(女はみんなこんなもの)だな」。
  はまなす賞。難解な3歳戦。「おまけに芝ときた。データ通りに馬券を買えばもうからない。カンに頼れば当らない。とかくに競馬は難しい」とぼやく。「ならばいっそ語呂合わせ、お気に入りのコシファントゥッテ、D│C│@といってみよう」。
  うまい具合に前哨戦の芝のレースを勝ったメロディーターンがDに入った。Cラブラブサンヒコーもそのレースで4着。芝では走りが一変するようだ。@ワンダーマテリアも芝3勝の実績馬。Fリードスターは外せないが「競馬は実はこういうものさ」。
                                                  (居酒屋店主)
 「エクセレント組に決めた」 あすなろ賞 (5月22日)
 「トニージェントが出走しないだけでこんなにも混戦になってしまうのね」とヘルパーのミーシャ。「南郷クンは騎乗しないけれども、ここはワタシの出番」。ワイドの3頭ボックスで決めるに違いない。
  あすなろ賞。シアンモア記念出走組とエクセレント組の二派に分けることができる。格からいけばシアンモア記念組が上位といえる。「BトキオパーフェクトもGマンボツイストも10歳馬。上積みは見込めませんよ」と介護士のミック。「若くはありませんがEカミスドリームが気になります」。昨年のブリーダーズカップであのタイムパラドックスの5着に入着している。距離も長めが向くようだ。「エクセレント組に決めた」とミーシャ。E@Aのボックス買い。「ワイドで馬単、馬複より高い配当を射止める快感は最高よ!」。
                                                      (居酒屋店主)
 「あすにつながる走りが見たい」 ダイヤモンドカップ (5月15日)
 「あすにつながる走りが見たい」とブン屋のカズさん。ダイヤモンドカップが気になっているようだ。Hトレジャーファンド。前走やまびこ賞は1400bを1分29秒5の好タイムで駆け抜けた。馬場状態を考えるとこの時期の3歳としては群を抜く時計。もしかして岩手の救世主にならないかと、期待は先走る。
  父トレジャーアイランドは種牡馬としての人気がさほどあるわけではないが、産駒のモエレトレジャーはGU浦和記念を制している。ならトレジャーファンドだって、というのがカズさんの気持ちのようだ。
  2着馬マツリダパレスも3着馬エフェクトも前日の七時雨賞に逃げ出した。ここはBウツミジョンソンとの一騎打ち。「ジョンソンにしてもここは真価が問われる」。2歳最優秀馬のプライドをかけた戦いになるだろう。
                                                      (居酒屋店主)
 「2連覇を狙ってやってきた」 シアンモア記念 (5月5日)
 「Cタイキシェンロンが遠征馬として岩手に帰ってきた」とノッポのおしげ。「シアンモア記念2連覇を狙ってきたな」。南関東に移籍した初戦は1番人気に推されたものの3着。今季叩き2戦目のここは負けられない。勝負にきたとみる。
  「もともとマイル戦を一番得意としている。Bトニージェントとの一騎打ちに持ち込みたいところだ」。
  昨年の暮れトウケイニセイ記念でこの2頭のワンツーのガチガチ銀行馬券が発行されたが、ここはどうだろう。両雄を打負かす新興勢力はいるのだろうか?
  Jデンゲキヒーローか、Fハセノエブロスか、それともDエスエヌハヤテか?
  「いつまでもトニージェントの時代じゃないだろう」とおしげ。けれども後が続かない。8歳の2年連続年度代表馬を破る馬はいないのか?この岩手に!
                                                       (居酒屋店主)
 「もうけようと思うからもうからない」 レインボーカップ (5月4日)
 「このレースの有力馬は絞りやすい」と競馬オタクのマモルくん。「前走の勝ち馬が5頭?ABCDG?いる」。
  レインボーカップ。「残りの4頭は前走Aブラックベスに1秒以上の着差をつけられて負けている。まずは用なしだな」。「でも予想はこれからでしょう」とヘルパーのミーシャ。「ワイドの3頭ボックスまで絞りこんでよね」。
  「前走値を素直に信じよう。笠松準オープンのDスピードパンチが抜けている。Cヤクモアスワン、Bトーホウリスペクトの順。Aブラックベスまで」とマモルくん。「でもこれでは儲からないよ」。「いいのよ!オッズなんて見ないで買うんだから。、もうけようと思うからもうからない。我が道を進んで行けば、おのずとお金なんてついてくるものよ」。ホントかね?
                                                      (居酒屋店主)
 「故郷を捨てた者は振り向かない」 緑風賞 (5月3日)
 「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がないー。さすが寺山修司だね」とブン屋のカズさん。「競馬を愛した寺山の逃げ馬に託した思いかね?これは」。
  「ちがうわよ、きっと。故郷をすてた者のすがりつくような思いよ」とあねごのクーちゃん。緑風賞。故郷をすてた、いや、故郷を奪われた馬がいる。Hコウエイブリザード。昨年廃止された北関東高崎から転入。文字どおり故郷を奪われた馬だ。高崎での格付けがC級ということもあって、転入初戦は十頭立ての十番人気。続く駒形賞も人気薄ながらも実力馬チュードサンデーを差し切り転入2連勝を飾った。逃げるIブルーオスカーとKグラスハンターを捕らえることができるかが焦点。「故郷をすてた者は振り向かない。夢をつかまえにいくだけ。勝つしかないのよ」。
                                                  (居酒屋店主)
  「おう、反旗をひるがえす者はいないか」 メイカップ (5月1日)
  「今季もまだ勝てない」とノッポのおしげ。「ごひいきの大坪騎手のことね」とあねごのクーちゃん。3着が3度あるだけで、連にさえ絡むことができない。「負けても負けても声援をおくる。挫けるな大坪!自分自身の今を励ますためにもね」。
  メイカップ。リーディング上位騎手がそれぞれ有力馬に騎乗する。Cタイカンホープ、Fプラジュニヤワン、Hサンライトサンデーの三つ巴を軸に@ADIまでが圏内。上位激戦の大混線レース。入着順位が入れ替わるだけで高配当まで期待できそうだ。
  「リーディング上位騎手が騎乗する有力馬の決着かい。そんな予定調和を黙って許すのか。おう、反旗をひるがえす者はいないか」とおしげ。大坪E、皆川G、南郷Kの一発大駆けの可能性は残されていないか?
      (居酒屋店主)
 
   岩手の馬に乾杯       筆者紹介 居酒屋店主(中村 守) 

 1961年、盛岡市生まれ。盛岡市内で居酒屋を営む。あのころ僕のヒーローは小西重征騎乗のウィスカーだった。そして30年。競馬場にむかうとあのころのトキメキがいまだに甦ってくる。だから僕はペンを執った。 このトキメキを伝えるために。

 
 
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