(本紙連動企画)好評連載! 居酒屋店主の 「岩手の馬に乾杯」

 「バルクが冬樹とやってくる」 オーロカップ (9月30日)
 「コスモバルクがやってくる。冬樹とともにやってくる」とブン屋のカズさん。「オレが今度もバルクを買うのは、ケンカ屋冬樹がバルクとコンビを再び組むからじゃない」。2年前の有馬記念でバルクの単勝を手につぶやいた。全国制覇の夢をそしてオレの夢をたくして。「そのバルクと冬樹にオーロで会えるなんてね。夢のようだ、うれしいよ」。
  OROカップ。「Eコスモバルクが負けるはずがない。たとえ陣営の目標が秋の天皇賞で、ここは調整のためのレースだとしても、バルクが天皇賞を狙うのなら、喜んで捨て石になってやる、そんな気分だな」。
  「バルクらしい強い勝ち方が見たい。ただそれだけだ。そして、オレはまた天皇賞でつぶやくんだ。オレが今度もバルクを買うのはOROカップの圧勝をこの目で確かに見てしまったからだ」。                                (居酒屋店主)
 「10頭立て全頭の3連複ボックス買いだって?」  りんどう賞 (9月23日)
 「そんな馬鹿げた話は聞いたことがない」とオオマサのアニキ。「1点買いで勝負した話はよく聞くが、そりゃその正反対だ。10頭立て全頭の3連複ボックス買いだって?120通りだ」。「そりゃ的中するにきまってる。ハズれる訳がない」。
  りんどう賞。「その勝負に出たレースというのは2歳戦でなおかつ芝のレース。さらに全馬芝の経験がなかった訳か。なるほど、わかった。それが条件か?それならこのレースにはその手は使えないな。ダートだからな」。
  「フューチャー勝ちを収めているとはいえ、ずいぶんと勝ち時計に開きがある。素直に前走値の高い順に選べばいいだけだ。Aエイプリルボーイを軸に相手は@トーホウノゾミを指名すれば1点で十分じゃないのかい、このレースは」。
                                                      (居酒屋店主)
 「高配当をモノにする秘けつ」  ダービーグランプリ (9月17日)
 「高配当をモノにする秘けつですって?」と介護士のミーシャ。「そうね、ひとついえることは、人の意見に惑わされないこと、そして自分を信じて素直に馬券を買うことかしらね。けっして高配当を狙って馬券を買っているわけじゃないもの。結果としてそうなっているだけ」とさりげない。
  ダービーグランプリ。「もちろんBマツリダワルツ。岩手ダービーも不来方賞もAセイントセーリングをあそこまで追い詰めておきながら差し切れない。距離が延びるここは逆転する最後のチャンスよ」。
  「あと狙ってみたいのはEアンダーボナンザね。南関東では実績を残せなかったけれど、昨年の南部駒賞で2着、セイントセーリングに先着してるのよ。逆転の目は十分あり。あとはオッズなんか気にせずに思いのままに選ぶだけ」。
                                                   (居酒屋店主)
 「ピンクのカーディガンに引き寄せられて」 ジュニアグランプリ (9月16日)
 「アタシがね、ピンクのカーディガンを身にまとい、オーロのパドックでひとつの呪文を唱えると、その騎手はどんなに人気薄だろうと、アタシに呪われたように掲示板に飛び込んでくる」と介護士のミーシャ。
  「ほら、見てごらん。ピンクのアタシに引き寄せられて、今度はメインレースに登場よ」。ジュニアグランプリ。
  「予想をすれば、ここと同じ条件の若鮎賞を勝ったCリザルトが有力で、その上位入着馬IGABが上位陣を形成するのよね。その程度なら、アタシでもわかっているわよ」。
  「けれども競馬ってしょせん妄想でしょう?妄想を現実にしてみせるおのが競馬でしょう?だから軸は大坪騎手のDビューティドリーム。アタシの呪文に魅せられて激走してくれるにちがいない。そうでしょう?」。            (居酒屋店主)
 「嵐の翌日、桶屋になる」 青藍賞 (9月9日)
 「風が吹けば桶屋がもうかる」とオオマサのアニキ。「だったら嵐が去った翌日に桶屋になる馬はどの馬かという問題だ」。
  青藍賞。「台風ともなれば風も吹けば雨も降る。これだけ雨が降れば回復しても馬場はせいぜい重だろう」。「重になれば足抜きが良くなって馬力型よりスピード型の馬が有利になるのは常識だ。ましてや切れ味勝負の上がりの競馬になると、末脚のキレがものをいう。わかるだろう?あの馬とあの馬だ」。
  「馬場が渋れば砂も泥に変わり飛んでくる。馬だって泥が目に入れば痛かろう。展開的にも泥をかぶらない先行脚質が有利にきまっている。だったらやはりあの馬とあの馬しかいないだろう」。「嵐の翌日には地固まりあっさり桶屋が勝利するということだ」。BH二頭軸@CDF。
                                                    (居酒屋店主)
 「少頭数レースならこれで完璧」 セプテンバーカップ (9月2日)
 「ところがこれが結構楽しかったりするんだよな」とブン屋のカズさん。「少頭数のレースにもかかわらず三連複4頭ボックス馬券を買い続けるんだ。買い目はたったの4点ですむ。これがまた愉快なほど的中してくれるんだな」。
  セプテンバーカップ。「うれしくなるね。たったの6頭立てじゃないか。もう的中したも同然だな。前走値の高い順に4頭選べば良いだけだ」。
  「ところがもっとすごい買い目がある。転入3戦目を圧勝したAジェドバトラーを軸に据える。軸固定の相手4頭ボックスをきめれば、出走馬のうち、なんと!1頭を切るだけ。買い目は6点だ。完璧だろう?」。「せっかくの機会だから、初心者向けに的中させる喜びを味わえるキャンペーンを展開すれば良かったな」。A軸BCDE。
                                                            (居酒屋店主)
 
   岩手の馬に乾杯       筆者紹介 居酒屋店主(中村 守) 

 1961年、盛岡市生まれ。盛岡市内で居酒屋を営む。あのころ僕のヒーローは小西重征騎乗のウィスカーだった。そして30年。競馬場にむかうとあのころのトキメキがいまだに甦ってくる。だから僕はペンを執った。 このトキメキを伝えるために。

 
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