岩手の馬に乾杯       筆者紹介 居酒屋店主(中村 守) 

 1961年、盛岡市生まれ。盛岡市内で居酒屋を営む。あのころ僕のヒーローは小西重征騎乗のウィスカーだった。そして30年。競馬場にむかうとあのころのトキメキがいまだに甦ってくる。だから僕はペンを執った。 このトキメキを伝えるために。

 「顔ぶれがもどってきた」 すずらん賞 (8月29日)
 「やっと、春の強豪の顔ぶれが戻ってきたな」と競馬オタクのマモルくん。Dマヨノエンゼルが前走、1番人気に支持されたが、結果はだせなかったものの、戦列に復帰してきた。「昨年Eゴールドマインと雌雄を決する戦いを演じただけに、今季いまだに勝ち星がないというのは、なんとも残念だ。復帰2戦目のここは正念場にちがいない」。Cソニックルーラも3カ月ぶりに復帰してきた。
  「休養明け組と順調に使われてきた組とでは、どちらが有利かって?それは順調組にきまっている。けれども今年はこの暑さだ。休み明け組の方が消耗度が少なく有利ともいえる」。「よくみると、Eゴールドマインもマーキュリーカップのあと一息入れての参戦。この一休みが吉とでるにちがいない。あとは、Aサクラマジェスティのお手並み拝見だ」。
 「自分で決めたルールは守れ」 ムーンライトカップ (8月22日)
 「競馬に行く時はさ、その日、その日の馬券のルールを決めていくわけじゃないか」と競馬オタクのマモルくん。「先週はさ、こんなルールを決めたんだ。基本的には全レース、本命馬の複勝を買おう。けれども、本命馬が3着までを外す予感がした時には、高配当を狙って、3連単を手広く買おう。というルールを設定したんだ」。「笑ってしまったよ。順調に複勝馬券が的中したのは最初だけ。あとはさ、欲に目がくらんだのか、どのレースも本命馬が大敗するような予感に襲われてしまったんだ。結局、3連単馬券に手を染めて、あっという間に火の車、というわけだ」。「自分が設定したルールを守ること、自律することのなんとむつかしいことよ」。ムーンライトカップ。「よし、ここは、距離は長いが格の違いでAトーホウライデンを絶対買おう」。
 「地方馬のつけいるスキは?」  クラスターカップ (8月16日)
 クラスターカップ。「矢部美穂チャンは今日も遊びにきてくれるんだろうか?」と競馬オタクのマモルくん。
「わからないな。でもまあいいさ。なんか今日はコンパニオンのお姉さんが浴衣姿でお出迎えしてくれるようだし、おまけに冷たい飲み物のサービスもあるようだ。さあ、やはり、今日もオーロにでかけよう」。
  「Hミリオンディスクでいけるだろう。前走の北海道スプリントカップが圧巻だ。門別とオーロの馬場差があるとはいえ、オーロのこの距離のコースレコードをコンマ2秒も上回っている」「血統も父がアフリートということもあり、陣営も短い距離を狙って戦ってきている。短距離のスペシャリストといえるだろう。相手はもちろんJRA勢。BFIJ。地方馬のつけいるスキは?」。「残念だがその能力差はなんとも仕方がないな」。
 「なぜハズレ馬券が好きなんだろう」 桂樹杯 (8月15日)
 「なぜ、ボクたちはこんなにまで、ハズレ馬券が好きなんだろう。まるで損するために、ハズレ馬券を買うために競馬をやってるみたいじゃないか。こんなにも、競馬で勝ちたい、ひともうけしたいと思っているというのに」と競馬オタクのマモルくん。「そのたどりついた、究極の負けない馬券が複勝馬券なんだから、なんとも、もうかるはずはないよな」。「けれども、その配当率を考えると、株や国債を買うより、はるかに上回るんだからね」。
  桂樹杯。Jドリームスナイパーを狙う。「その根拠かい?ここは、芝のレースだ。前走のせきれい賞、コスモヴァシュランの2着だ。もちろん地方馬最先着。6月の芝のかきつばた賞もこのメンバーでは最先着。だったら、素直に芝の実績を評価しよう。遊んでみるなら、3連単のヒモはAEFGIでいけるだろう」。

 「一番人気の複勝馬券」 サファイア賞 (8月8日)
 「ところでさ、毎週こりずに競馬について考え続けているわけなんだけれども、オレは本当に競馬でひともうけしたいと思ってるんだろうか。それとも、損することなく競馬場をあとにできれば、それで良いと思ってるんだろうか。キミはどっちだい?」と競馬オタクのマモルくん。「このふたつで馬券のスタンスはまったく別なものになると思うんだ」。
  「ボクかい?競馬場に足を踏み入れたからには、ひともうけして帰りたいさ。損さえしなければ良いのなら、いい手があったのさ。そうさ、複勝馬券を買うのさ。それも一番人気のね」。「岩手競馬じゃ、一番人気馬の安定度は抜群で、一日のうち2〜3レースしか3着を外すことはない。一番人気を見定めて、大丈夫と踏んだならその馬の複勝馬券を買うのさ」。サファイア賞。Gゲンパチオブラブの複勝を買う。
 「格付けよりも能力指数」 フェアリーカップ (8月1日)
 オープン牝馬の頂上決戦フェアリーカップ。「格付けは稼いだ賞金順にランク付けしていく訳なんだが、不思議なことにそのランク付けというのは、競走能力の格付けとほほ同じになるという経験則が根底にあるんだよな」と競馬オタクのマモルくん。A級1組は@ラビットサプライズ、Eサマーレプタンサ、Fマイネベリンダ。2組はAアンダーゴールド、Bシルバーカテリーナ」。
  「まあ、そのとおり決着するなら、なにも問題はないんだが、格付けのほかにやはり能力指数を加味するわけだ」。「するとね、格下からの挑戦には違いないがDハッピートークが最有力に浮上してくる」。「ああ、そうか。このコラムをお読みの方にはもう十分承知のことだったな。格付けよりも能力指数の通りの決着に違いないさ」。
 
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