好評連載 「岩手の馬に乾杯」バックナンバー

岩手の馬に乾杯(2003シーズン) 6月                              (中村 守)
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 18 サマーカップ
 

 「東北優駿を境に3歳馬の勢力図が変わったな」。ノッポのおしげ。「正確には5月26日の三陸南地震からさ」。ブン屋のカズさん。「マグニチュード7の地震で闘争本能に目覚めたベルノネが優勝。おびえたフルグラトルとサイモンピュアーが凡走した」。おまけにその日は馬連の万馬券が4本も飛び出す異常な日。「天変地異が馬たちを変えたのさ」。三陸南地震突然変貌説を提唱する。

 サマーカップ。注目の@フルグラトルが出走してきた。おしげは「地震の後遺症はない。盛岡回りが苦手なだけさ。本命だよ」と支持する。馬たちは一度リズムを崩すと復調するまでに時間がかかる。「見送り」とカズさん。「フルグラトルより東北優駿を好走したHマツリダポールを狙う」という。C、Eまで。

 新説!三陸南地震変貌説はいかに?

 17 姫神賞
 

 「トニージェントとカシマハヤトの両雄は出ないが、豪華なメンバーがそろったね。まれにみる激戦だよ」。ブン屋のカズさん。

 オープンクラスの1400メートル戦。姫神賞。「短距離戦はスタートからゴールまで息が抜けない激しいレースになるから、若駒が勝つに決まってるよ」。

 出走馬を見るとオープン馬の高齢化が進んでいる。「長距離戦はごまかしがきいても、短距離戦は力の勝負。若駒の瞬発力とエネルギーには勝てないよ」。

 素直に若い順にJニッショウウララとGチュードサンデーの4歳馬2頭を選ぶ。「ちょっと格下にみえるがそこは若駒の距離適性に期待してみる」。5歳馬Aアリダーサージ、Hトーヨーワシントンまで。「梅雨の蒸し暑さでますます若駒が有利さ」。格や実績も若さと暑さと距離には勝てまい?

  

 16 シアンモア記念
 

 「母の日のカーネーションありがとう」。働き者のオユウさん。母の日のシアンモア記念。トニージェントが圧勝して、約束どおりカーネーションの花束を届けることができた。

 父の日の重賞岩鷲賞。「3歳馬たちも大変ね。2週間前にあの東北優駿を走ったばかりでしょう」とオユウさん。「だから勝つのは東北優駿を回避してここに狙いを定めてきた馬さ」。ブン屋のカズさん。

 フルグラトルと接戦を演じたAオールギャランテーを狙う。「気合いを表面に出すうるさいタイプだが、好走しても人気にならない穴党好みの馬さ」。カズさん。遠征帰りで真価の問われるIノーモアウオーの参戦で混線模様。A、C、E、Iのボックス買い。

 今日は父の日。競馬に勝って家族にごちそうを振る舞えるか、父親の権威が問われる。

 15 かきつばた賞

 

 「今週もまた予想屋泣かせの特別レースだね」。ノッポのおしげ。東北優駿は岩手勢が掲示板を独占。「でも勝ったのが最低人気のベルノネじゃね」。馬単十七万円の大万馬券。「とった!なんて声はどこからもあがらなかったものな」。

 かきつばた賞。芝。2400メートル。近走芝出走馬4頭。距離経験もあてにならない。比較できるデータがそろわない超難解なレース。

 「万馬券をとる秘訣は先入観を常に疑うことだと改めて痛感したね」。ブン屋のカズさん。一日に4レースも馬連の万馬券を見せられたのではたまらない。

 芝巧者Eオークファイヤーから買うのが筋だが、万馬券狙いのカズさんは「みんなね、カシマハヤトに1・7秒以上も負けてる。そんな組み合わせは買わないよ」。DシンコウシーザーからA、Gへの馬単勝負。うーん玉砕だなあ。

 14 東北優駿
 「予想屋泣かせの交流戦だね」。ノッポのおしげ。東北優駿。東北ナンバー1決定戦。「上山は本気で勝ちにきてるよ」。ブン屋のカズさん。上山の「さつき賞」優勝馬マルハチジャルダン、2着マイニングプレス、3着リューザンヒノデ、さらに昨年南部駒賞の2着馬ザオールンルンの布陣え臨んできた。

 「上山との比較が難しいな」。おしげがぼやく。岩手はフルグラトルを大将格にサイモンピュアー、マツリダポール、グランドピアノで迎え撃つ。

 「上山との比較は専門紙に任せるさ。昨年の南部杯を思い出せよ」。岩手を支持するカズさんだ。トーホウエンペラーとバンケーティングで万馬券。「岩手の馬を応援しよう。そんな楽しみ方もあるさ」。

 I、C、K、D。4頭のボックス買いで観戦と決めこむか。

 

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