好評連載 「岩手の馬に乾杯」バックナンバー

岩手の馬に乾杯(2003シーズン) 7月                              (中村 守)
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 23 不来方賞
 

 岩手3歳王者決定戦。不来方賞。「重特ウィナーの顔ぶれがちょっと少ないね」。ノッポのおしげ。@ベルノネ(東北優駿)、Gサイレントグリーン(サマーカップ)、Jグランドピアノ(ミルキーウェイカップ)。3頭だけの出走。

 脇役はそろった。無冠の人気馬Cマツリダポール、Fモリユウカザン、Hダンストンブルーム。一発逆転が十分狙える。

 「ベルノネの取捨が鍵だな。また激走するのかね?能力の抜けた馬がいないし、大乱戦になるよ」。

 時は戦国、下克上。乱世を統一したのは織田信長。このレースにピッタリな馬、人気薄のIノブナガノヨウニに賭けてみたいと実は思った。「歴史はくり返す。乱世はノブナガさ」。というはずだったが、馬体故障により出走取り消し。天命を知るとはこのことか。ならば、グランドピアノのお膳立ては整った。

  

 22 マーキュリーカップ
 

 「カシマハヤトが回避したのが残念だな」。ブン屋のカズさん。全国交流重賞競走マーキュリーカップ(統一GV)。「トニージェントとの夢の一騎打ちを期待していたからね」。

 「でも帝王賞2着馬のビワシンセイキと武豊騎乗のマンボツイストの参戦で盛り上がってきたな」。ノッポのおしげがときめく。

 「トニージェントは前走船橋のかしわ記念でコンマ2秒差の4着。全国のトップレベルと互角」とカズさんが分析する。「内に包まれ泥にまみれても最後に伸びてきた。ビワシンセイキ(10着)に先着している」。おしげも支持する。

 さらにカズさんは「ビワシンセイキは盛岡と同じ左回りが苦手だよ。かしわ記念でコーナーでよれたようにね」と弱点を指摘する。

 そうさ!トニージェントが勝つ!馬券はLの単勝一点だ! 

 21 せきれい賞

 

 「なによこのレース!知らない馬が6頭もいるじゃないの。まったく!」。あねごのクーちゃんが怒る。

 せきれい賞。芝2400メートル。今年から全国交流レースに指定され、優勝馬には秋の天皇賞のトライアルレースへの出走権が与えられる。「スイフトセイダイ、ジュサブロー。懐かしいね」。ブン屋のカズさん。トライアルに挑んだ地方の名馬たち。

 「岩手の馬の最先着はオークファイヤーかチュードサンデーさ。遠征馬は分からない。お手あげ」。

 「困った時のイサオ頼み、Bチュードサンデーからよ」とクーちゃん。カズさんは「KオークファイヤーとBチュードサンデーを軸に遠征馬Jサクラファラオーと昨年の覇者Hメタルカラーに流す」という。2億円の神様、このレースの単勝は何番ですか?

  

 20 ミルキーウェイカップ
 

 「2週間後に岩手の3歳王者決定戦、不来方賞が控えているから、厩舎関係者はミルキーウェイカップの出走に頭を悩ませただろうな」。ブン屋のカズさん。「中一週のローテーションはきついからな」。

 「有力馬はここを回避して不来方賞を狙うから、出走してきた馬たちは手薄なこの特別レースを確実に勝ちにきているのさ」。

 今季の3歳重特路線はノーモアウオーが2勝しているだけで、勝ち馬がめまぐるしく変わる混線模様。ミルキーウェイカップの出走馬すべてに勝利の可能性がある。

 「波乱を呼ぶのはいつも牝馬さ。ベルノネのようにね。Gエレガントマミーを狙ってみる。重馬場のオーロパーク。無気味だよ」。Gから実績馬@、A、B、Cに流してみる。狙え高配当!大荒れ注意報発令中!

  

 19 栗駒賞
 

 「こころをばなににたとへん こころはあぢさゐの花 朔太郎」。そんなしおりを添えて、うるわしのレイコさんがアジサイの花を届けてくれた。

 梅雨空の交流戦。重賞栗駒賞。「岩手の一番強い馬から買ってみるわ」。レイコさん。「それならトーヨーデヘアさ。やっと今季目覚めたよ」。ノッポのおしげ。同条件のトライアルレース姫神賞を制した短距離王者。おまけにイサオは交流戦にめっぽう強い。

 トーヨーリンカーン、トーヨーワシントンの3頭で包囲網。「遠征馬を蹴散らすさ」。AトーヨーデヘアとBリンカーンのワンツーが本線。ワシントンはおとり。遠征馬たちG、E、Fにも薄く流してみる。

 「ワタシのこころはあぢさゐの花。デヘアのこころは戦闘モードかしら?」。レイコさんがシュールにつぶやいた。

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