好評連載 「岩手の馬に乾杯」バックナンバー

岩手の馬に乾杯(2003シーズン) 9月                              (中村 守)
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 34 県知事杯OROカップ
 

 「芝のレースはなぜ荒れるのかしら」。あねごのクーちゃんが首をかしげる。

 「芝のレースが少なくて、参考になるデータがほとんどないからさ」。ブン屋のカズさん。「おまけに厩舎サイドがダートでは力不足でも、芝適性の可能性に賭けて一発逆転を狙ってくるからね。芝初出走の馬は怖いよ」。

 今年最後の芝重賞レース。県知事杯OROカップ。

 @イサオのトキオパーフェクトから。前々走のすずらん賞。水沢のマイルを一分四十秒を切った快速馬。相手も岩手のGタイキインフェルノ、Iオークファイヤーを選ぶ。見せ場をつくりはじめたLタイキシリウスが狙い目か?。

 「やっぱりここもイサオからということね」。クーちゃんが微笑んだ。

  

 33 ダービーグランプリ
 

 「タケとアンカツの一騎打ちだな」。ノッポのおしげが言い切った。3歳ダート王者決定戦ダービーグランプリ。

 タケのCビッグウルフ対アンカツのLユートピア。JRA所属のダートの両雄がその決戦の場に岩手のここダービーグランプリを選んだ。対戦成績は一勝一敗。6月の東京ユニコーンステークスはユートピア。7月の大井ジャパンダートダービーはビッグウルフが鼻差で勝利している。

 両雄に割って入る馬は?「それは@グランドピアノしかいないだろう」。ブン屋のカズさん。「戦うごとに強くなっている。その成長力に賭けてみたい」。「一枠の好スタートからユートピアをにらみ、最後まで食いさがるさ」。JRAの両雄に岩手のグランドピアノが挑む。さあ3歳ダート王者決定戦のスタートだ! 

 32 最終十一レース
 

 競馬オタクのマモルくんが店に来た。「タイムス紙のスピード指数を使いこなして、成果を上げはじめたよ」と自慢げに話す。

 「基本は結局、前走値。けれども実力馬が訳もなく凡走するのはよくあるケース。だから前走値が極端に下がった馬は、A値(平均値)を採用して、上位5頭を選ぶ」。

 「さらにパドックで光り輝く馬をみつけたら、その馬の指数を前走値からG値(最高値)に修正してあげれば、もう完璧だな」。

 「今日のメインは芝のレースでまだ勉強中だから最終十一レース。この手続きどうりにC、J、A、K、Bを選ぶ。なかでもG値が最高のJテツノセレクトを軸に多めに買ってみる」。

 「なんとか的中させて、あすのダービーグランプリの資金稼ぎと行きたいところだね」。

  

 31 ジュニアグランプリ

 

 ジュニアグランプリ。今年デビューした2歳馬たちの初重賞レース。ブン屋のカズさんが、なんだかそわそわしている。

 「何が勝つかは戦ってみなけりゃ分からない。が、楽しみはそれだけじゃない。船橋や笠松からかわいい2歳を送り込んでくるからには、未来のスターホースを夢見ているということ。いい馬はだれが見てもいい」。なんだか女性に会いにでも出かける雰囲気だ。

 芝を舞台にした全国交流レース。さすがに予想はあきらめ顔だ。参考になるのは勝ち上がった時計だが、タイム的には船橋の@トミケンウイナーがいい。上山のFマルハチエアデールは初戦5馬身差でちぎった。時計はともかくガッツはありそう。これに岩手のCウエストジーニアスとDシャンハイジャパンのボックス買い。

 「このレースが来年のダービーグランプリへの第一歩になるはず」。

  

 30 青藍賞
 

 「トニージェントが回避したね」。ブン屋のカズさん。「激戦の疲労が回復しないのかね。残念だな。南部杯を期待しよう」。

 重賞青藍賞。岩手のマイル王決定戦。

 Eトーヨーデヘア。「昨年、このレースでトーホウエンペラーの2着。実績ならこの馬からだな」。

 Fトキオパーフェクト。「前走すずらん賞は強かった。マイルで1分40秒を切った。これくらい走れば、勝利に手が届くよ」。

 Cゴールドレッグ。「すずらん賞でオープン馬と初対決、2着。とまどっていたね。今日は巻き返す」。

 Gシンコウシーザー。「みちのく大賞典2着の実力馬。今季7戦6連対と崩れない。信頼できるよ」。

 この4頭のボックス買いなら外れまい。勝ち馬は?「トキオパーフェクト。逃げ切るよ。パーフェクトにね」。

 29 ムーンライトカップ
 

 「ダービーグランプリが近づいてきたね」。ブン屋のカズさん。参戦の勝ちどきが聞こえてきた。金沢で行われた「サラブレッドチャレンジカップ」。JRAのタマモリッチが逃げ切り勝ち。JRA勢が3着までを独占し、層の厚さを見せつけた。「今年は昨年のゴールドアリュールのような傑出した馬はいない。まだまだわからないよ」。

 ムーンライトカップ。ダービーグランプリの出走権をかけた最後の一戦。グランドピアノをはじめ有力馬は回避。なんとか出走にこぎつけたい馬たちが、残された出走枠を必死で狙う。

 「ひと夏をこえてGダンストンブルームがたくましくなった」。カズさん。「ここも勝ってダービーグランプリでも一発を狙ってほしいね」。相手はA、C。そして未知の上がり馬Bまでとみるが、どうだろう? 

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