(本紙連動企画)好評連載! 居酒屋店主の 「岩手の馬に乾杯」

岩手の馬に乾杯 5月                              
筆者紹介 居酒屋店主(中村 守) 

 

 1961年、盛岡市生まれ。盛岡市内で居酒屋を営む。あのころ僕のヒーローは小西重征騎乗のウィスカーだった。

 そして30年。競馬場にむかうとあのころのトキメキがいまだに甦ってくる。だから僕はペンを執った。

 このトキメキを伝えるために。

 
 2004シーズン バックナンバー 4月 5月 6月
 
 2003シーズン バックナンバー 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 番外編
 
 68 「芝でこそ狙え、ハネ満馬券」 かきつばた賞 (5月30日)
 

 水道屋のまっつぁんはギャンブル通。競馬のほかに競輪、パチンコもこなす。「岩手競馬も三連単を早く導入してほしいね。競輪の三連単は10万円を超える配当が毎回飛び出す。目がくらむよ。当たらないけどね」。

 「三連単の導入は当分無理でも岩手競馬には荒れる芝のレースがある」。ブン屋のカズさん。「難解なため万馬券が期待できる」。

 かきつばた賞。「芝といえばBタイキインフェルノ。芝だと走りが一変する。実績もある」。カズさん。「Hサクラティアラも芝巧者。この2頭ははずせない」。

 「ダートならCバンケーティングが一枚上。馬単で攻めるところだ」とスギさん。「中央芝ならハッピーハピネスだって過去にあるんだよ」とカズさん。芝で実績のある@、Dも加えたボックス買い。「これなら、競輪の三連単並みのでかいヤツだって狙えるだろう」。うーん、無理かなあ。

                                                (居酒屋店主)

 67 「岩手の実力陣と移籍組が芝で競演」 はまなす賞 5月23日
 「上山から移籍してきた騎手たちが活躍している」とノッポのおしげ。「板垣騎手の今季15勝、リーディング5位は大健闘だよ」。ブン屋のカズさん。「みんなベテランらしい堅実な騎乗をみせているからね」。

 「けれども若手騎手にとっては騎乗のチャンスが減り受難の年だ」とおしげ。「このままだと若手騎手がつぶされてしまうな。JRAのように若手騎手限定のレースを設けてチャンスを与えないと」とカズさん。

 はまなす賞。芝のレースの開幕。「イサオのJミチノクレットは前走の日高賞、馬群に包まれ身動きがとれずに敗れた。力負けではない。ここは雪辱を誓っているはず」とカズさん。小林のFハーディス。移籍組の板垣Gバンメガミ、長橋Cアイオープナーのボックス買い。岩手の実力者と移籍組の競演がオーロのターフで繰り広げられる。

                                              (居酒屋店主)

 66 「陣営は商売上手だね」  あすなろ賞 5月16日
 

 「ウツミジョーダン陣営は商売上手だね」とノッポのおしげ。「鶏頭となるとも牛後となることなかれ」とブン屋のカズさん。「何の意味だい、それは?」。「重賞で着をひろえないくらいなら、特別レースで勝ったほうがもうかるということさ」とカズさん。

 「重賞レースの5着賞金は35万円。特別レースの1着賞金は200万円。ここは負けられないよ」。

 あすなろ賞。赤松杯と同じ6頭立て。Aロードミッシェルが入れ替わっただけの裏街道レース。

 Eシルクディヴァインと@ウツミジョーダンの勝負。他の馬たちとは赤松杯で勝負づけは済んでいる。「若駒はウツミジョーダンだけ。他の馬の上がり目は望めない」とカズさん。「前走スズランロードを押さえ込んだAロードミッシェルがどこまで迫れるかが焦点のレース」。@-EとAのワイドまで。

                                                 (居酒屋店主)

 

 65 「オペラの伝説はここから始まった」 ダイヤモンドカップ 5月9日
 

 「@シャンハイジャパンとEマツリダブロッコの今季3度目の一騎討ち!」とノッポのおしげ。一勝一負で迎えた第3戦重賞ダイヤモンドカップ。

 「逆転の可能性を秘めているのは昨年の東北チャンピオンFスウィープザボード」。ブン屋のカズさん。「南部駒賞のはじけ方は目をみはるものがあったからね」。「今季二度も裏切られている」とおしげ。「盛岡馬なのさ。小柄な馬だから砂の深い水沢より盛岡のほうが切れるはず」とカズさん。

 @シャンハイジャパンとEマツリダブロッコの一騎討ちが本線。一発大駆けでFスウィープザボードからその2頭に馬単で流す。

 97年のこのレースの優勝馬があのメイセイオペラ。そしてオペラの伝説はここから始まった。さあ岩手の若駒たちよ、オペラが切り開いた全国への道をここから駆け抜けて行け。                  (居酒屋店主)

 64 「カシマハヤトの天性のスピードに期待してみる」 シアンモア記念 5月5日
 

 「今季のオープン馬のレースは多士済々、魅力があるね」。ノッポのおしげ。「昨年はEトニージェントの独せん場だったが、今年はそうはいかない」。

 重賞シアンモア記念。「トライアルのまんさく賞も好メンバーだったけど、ここはさらに、今季好調のBジョウノブラボーとGエイシンコーパリス。さらにCカシマハヤトが加わった」とおしげ。「デンゲキヒーローの故障が残念だけどね」。ブン屋のカズさん。「まんさく賞の優勝馬Aタイキシェンロンから4着の@バンケーティングまで、そのタイム差はコンマ5秒。十分逆転は可能だ」。

 「Aタイキシェンロンから入るのが筋だが、Cカシマハヤトの天性のスピードに期待してみる」。カズさん。「前走は明らかに重め残り。ここが正念場。有力馬@AEHに流す。復活劇がここから始まるよ」。

                                                     (居酒屋店主)

 63 「鍵を握るのは村上だ」 新緑賞 5月4日
 

 「主役は復調したAゴールドレッグ。そして鍵を握るのはFホクトサリバン」とブン屋のカズさん。

 新緑賞。オープン馬によるスプリント戦。毎年高配当で決まる難解なレース。けれども今年は一転して7頭立て。「実質5頭立てのレースだ」と言い切る。

 「今季リーディングを突っ走る村上騎手の戦法は単純だ。1コーナーまでにどんな馬でも絶対に好位置をキープする。あとはそのまま直線抜け出しを決める」。「好位を奪うから道中不利も受けにくい。イサオの前で競馬を進めるのも好感がもてる」。

 「きっとFホクトサリバンが逃げる。続くAゴールドレッグを後続の騎手がマークすれば、前残りも十分ありうる」。

 「ホクトサリバンを軸にA、@、C、Bに流す。この単純な騎乗こそ水沢攻略の基本だよ、絶対にね」。

                                                    (居酒屋店主)

 62 「きょうはたっぷり楽しめる」 焼石岳特別 5月3日
 

 「きょうはたっぷり楽しめるぞ」。ノッポのおしげ。「なんてったって1日に12レース、130頭もの馬たちが登録してきた」。

 「馬たちが本馬場に出て行っちゃったあと、出走までの待ち時間がときどき退屈になるんだけど、きょうは大丈夫」。あねごのクーちゃん。「130頭だって。たぶん、もう何がなんだか分かんないうちに万馬券が打ち上げ花火状態になるんじゃない?」。

 「だからきょうのメインなのさ」と、おしげ。焼石岳特別。「Bマツリダタロウで大丈夫」。前走のマツリダタロウは平場のレースながら9馬身差の圧勝。器の違いをみせつけた。相手はAブルーオスカーとCミタカスマイル。「本命党のオイラが保証するよ」。

 「売り上げが伸びて馬も増えれば、これからもこんな日が増えるのね。お馬さんたちの顔をしっかり覚えとかなきゃ」。

                                                    (居酒屋店主)

 61 「女神たちよ、救いの夢を見せてくれ」 留守杯日高賞 5月2日

 「調子はどうだい。連続5日間も競馬を堪能できるなんて。至福と陶酔の毎日かい?」。ブン屋のカズさん。「勝てば極楽、負ければ地獄。拷問にかけられている殉教者の心境さ。的中の瞬間に救われる夢を見る」。ノッポのおしげ。

 「酒とバラはきっと牝馬がもたらしてくれる」。カズさん。留守杯日高賞。春の3歳女王決定戦。宇都宮からEウイニングマミーが参戦してきた。2月の北関東クイーンカップ、4月の北関東桜花賞を連覇した最強牝馬。「岩手はAミチノクレット。前走の菜の花賞はふくよかな馬体ながらも、あっさり勝ち切った。この2頭の一騎討ちさ」とカズさん。

 「もうからないね、これじゃ」とおしげ。「それなら前走好走したF、Jの3着狙いのワイドだな」とカズさん。シッポをふる女神たち、救いの夢をみせてくれ!                                   (居酒屋店主)

 

 60 「勝たせてあげたいわね」 メイカップ 5月1日
 

 「勝たせてあげたいわね」とあねごのクーちゃん。「昨年の暮れから131戦も勝ち星から遠ざかっている」。ノッポのおしげ。「ハルウララの連敗記録更新ね」とクーちゃん。「全然喜べない記録だけどね」。

 大坪慎。神奈川県出身。25歳。騎手になりたくて、縁故もない岩手に鞭一本でやってきた。「あのデンゲキヒーローの主戦を務めた大坪が勝てずにいるんだ」。おしげ。「腕の問題じゃない。スタートの一完歩目の早さはピカイチだ。追わせればマルブツシーズのように直線一気に突っ込んでくる。魅せる騎手だよ」。

 メイカップ。その大坪がAクラチャメコに騎乗する。「HホッカイワントンとGスターライナーの力が一枚抜けている」とおしげ。「けれどもぼくは大坪を応援する」。昨季万馬券を演出したAクラチャメコの意外性に大坪の勝利を賭けてみる。

                                                      (居酒屋店主)

Region3
本サイトに掲載されている内容の無断転載を禁じます
盛岡タイムス社
Eメール keiba@morioka-times.com