(本紙連動企画)好評連載! 居酒屋店主の 「岩手の馬に乾杯」

岩手の馬に乾杯 7月                              
筆者紹介 居酒屋店主(中村 守) 

 

 1961年、盛岡市生まれ。盛岡市内で居酒屋を営む。あのころ僕のヒーローは小西重征騎乗のウィスカーだった。

 そして30年。競馬場にむかうとあのころのトキメキがいまだに甦ってくる。だから僕はペンを執った。

 このトキメキを伝えるために。

 
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 82 「先手を奪うのはどいつだ」 すずらん賞 (8月29日)

 「先手を奪うのはどの馬だろう」とノッポのおしげ。すずらん賞。水沢のマイル戦。岩手の快速馬が勢揃い。「4コーナーポケットのスタートから1周目のスタンド前までの攻防と駆け引きが楽しみだな」。

 Aホクトサリバン、Hトキオパーフェクト、Iゴールドレッグ、Kゲイリーコンドルの4頭の先頭争い。

 「忍が仕掛けるよ」とおしげ。リーディングの村上騎手がゴールドレッグに初めて騎乗する。「ゴールドレッグのぶっちぎりさ」。

 「そんなことはない。沢田の@バンケーティングがゴール前きっちり差し切るよ」とぶん屋のカズさん。

 「ゴールドレッグよりもKゲイリーコンドルの方が速い」と競馬オタクのマモルくん。「イサオの逃げはだれも止められない。あっさり逃げ切るよ」。Kから@、Iまで。ほかはなにもない。
                                       (居酒屋店主)
 

 81 「残暑厳しき折りの牝馬戦は、波乱あり?」 ひまわり賞 (8月22日)

 「あたりまえのことなんだけど、交流競走の鍵は、それぞれの競馬場でマークした走破タイムをどう評価するかなんだよな」。競馬オタクのマモルくん。「コースの形態も砂の深さも違うわけだからね」。

 「ひまわり賞」。東日本3歳女王決定戦。「水沢のマイル戦を基準にしよう。遠征馬たちのタイムをマイルに変換して比べてみる」。

 北海道のCグローリサンディと船橋のIアモールのタイムが優秀だ。グローリサンディ陣営はイサオに騎乗を依頼、必勝体勢できた。「アモールも好タイムだが、今年の大井の馬場は高速馬場でタイムが出過ぎている気がする」とマモルくん。

 岩手勢はトライアルレースひなげし賞の上位馬Fピスカリパピヨン、Eバンメガミ、Bアリアンロッドに期待する。「残暑の中での牝馬戦。波乱あり?」。

                                         (居酒屋店主)

 80 「カームがいよいよメインレースに」 パストラルバーデンカップ (8月16日)

 「噂のBカームがいよいよメインレースに登場だ」とノッポのおしげ。パストラルバーデンカップ。C1クラスの芝のマイル戦。

 カームは3億2千万円で取り引きされた話題の良血馬。青鹿毛の雄大な馬体は亡きサンデーサイレンスをしのばせる。昨年7月、JRAの3歳未勝利戦になんとか出走したものの、3戦して未勝利。再起を期して岩手に転厩してきた。

 「負け知らずの4連勝といっても、決して強い勝ち方ではない」。ブン屋のカズさん。「前走から大器の片鱗を見せはじめたけどね」。サンデーサイレンス産駒だけに芝でこそ本領を発揮するにちがいない。

 「カーム、カームと騒いでも、芝のレースは波乱の要素が多すぎる」とカズさん。芝実績のあるJ、D、Eとダートなら力上位Hのボックス買いでゲットする。

                                    (居酒屋店主)

 79 「芝路線の主役に迫るSS産駒」 桂樹杯 (8月15日)

 「桂樹杯。Gサイレントグリーンの軸は不動」とブン屋のカズさん。「芝のレースは波乱含みだが、ここは大丈夫」。サイレントグリーン。今季芝のレースに参戦するや、かきつばた賞、せきれい賞と重特2連勝。芝路線の主役の座についた。

 前走のせきれい賞。1枠から好スタートを決めると、そのまま逃げ切り。「楽勝だったね」とカズさん。

 「相手も素直にせきれい賞2着馬Cウィンブロー」。大井の東京ダービー4着馬が復調した。芝適性の高さも実証済み。Eドクターオーバル、実績馬Fタイキインフェルノまで押さえる。

 「不気味なのはイサオのIローズキング」。中央芝の走破タイムは、サイレントグリーンを上回る。「勝っても不思議はない。なんといってもサンデーサイレンス産駒。イサオも冴(さ)えてきた。穴はこれだね、きっと」。 

                                              (居酒屋店主)

 78 「オペラをこえる夢を」 ビギナーズカップ (8月8日)

 「岩手競馬、今季話題のひとつは、メイセイオペラ産駒のデビューだな」とブン屋のカズさん。「一番乗りしたアロマセラピーのデビュー戦は盛り上がったものね」とあねごのクーちゃん。県内外からそのデビュー戦を一目見ようと、オペラファンが駆けつけた。

 メイセイオペラのデビューは96年7月。盛岡競馬場1千b戦。3コーナーで先頭に立つと、2着に4馬身差をつけそのまま押し切った。1分3秒。「タイムは平凡だが、その1年後の成長は目をみはるものがあった」とカズさん。

 今季デビューした若駒たち初の特別レース、ビギナーズカップ。「距離と馬場はちがうが、どの馬もオペラのデビュー戦を上回るタイムで駆け抜けている」。Eウツミキャサリンを軸に@CBの戦い。「オペラをこえる夢をまたおいかけてみよう」。 

                                            (居酒屋店主)

 77 「ここは若駒の成長力」  不来方賞  (8月1日)
 

 「あ!シャンハイジャパンの名前がない」。出馬表を片手にあねごのクーちゃんが叫んだ。「故障ではなく、体調を整えるために自重したらしい」。ブン屋のカズさん。「目標はダービーグランプリだからね」。

 不来方賞。東日本3歳王者決定戦。「あ!遠征馬が一頭もいない」。とクーちゃん。「残念だね。岩手の3歳王者決定戦になってしまった。岩手勢に恐れをなしたのかな」とカズさん。

 「あ!牝馬もいない」。クーちゃんが三たび叫ぶ。「これで昨年のベルノネのような夏の牝馬の激走もなくなった」とカズさん。

 シャンハイジャパン不在の岩手3歳王者決定戦。ここは若駒の成長力。素直に前走値で選ぶ。Gエスエヌハヤテが首位。Hチュウオーソール、Jマツリダブロッコ、Kウエストジーニアスの順に勝負する。

                                             (居酒屋店主)

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