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盛岡市紺屋町の深沢紅子野の花美術館で26日、特別展「一水会選抜展」が始まった。同展は一水会が本展とは別に、東京の三越で毎年開いてきた小品の新作展で、運営委員、常任委員の28人と委員5人の作品33点が展示されている。同会は深沢紅子が1936年の創設当初から92年まで毎年出品し、常任委員を務めた数少ない女流画家。盛岡における一水会の展覧会は約40年前に深沢の働きかけで開いて以来2度目となり、具象絵画の本道に直に接する機会となる。4月15日まで。
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【写真】一水会展のオープニングレセプションであいさつする重石館長
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初日はオープニングレセプションが会場で開かれ、運営委員小川游さんと常任委員鈴木益躬さんが出席。同会会員でもある重石晃子館長が「一水会の皆さんのおかげで素晴らしい展覧会を開くことができうれしく思っている。きのう3月25日はは紅子先生の命日で、けさ墓参りをしてきたが、展覧会を一番望んでいたのは紅子先生ではないか。具象絵画の深さ、テクニックの素晴らしさを皆さんに感じていただけたら」とあいさつした。
小川さんは「数年前、運営委員会で東北の出品者が減っているので展覧会でPRしないとという話が出て、すぐに浮かんだのが紅子先生の野の花美術館が盛岡にあるということ。重石館長が会員であり申し入れたところ引き受けてもらった」と開催の経緯を紹介。今展が一水会を広く知ってもらい、東北での会員拡大につながればと期待している。
作品は先ごろ開かれた第43回の新作展の出品作で構成される。
田中義昭さんの「箱根」は山と湖の情景に浮かぶ雲が躍動的で、小さい画面ながらダイナミックさを感じさせる。筒井広道さんの「少年と犬」は少年と犬の太い輪郭線と山吹や紫、緑、オレンジといったそれぞれが強い色を組み合わせた構成が強い印象を与える。
佐藤道雄さんの「浅い春」はまだ芽吹く前の木が林立する風景。それぞれの枝が細胞膜のように交差するさまを描写している。玉虫良次さんの「交叉する街」は路面電車の走る都市の風景を上から眺めた構図。鉄柱や路面電車のライト、犬の背中などに配したエメラルドグリーンがアクセントになっている。
一水会は有島生馬、石井柏亭、安井曾太郎ら8人によって創設された。「西洋絵画の伝統である写実の本道を守り安易な会場芸術を非とし技術を重んじ高雅な芸術を目指す」を設立の精神とし、具象絵画を代表する美術団体として活動してきた。毎年9月、東京都美術館で一水会展が開かれている。
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