2004年 4月 15日 (木)        

■ 〈経済〉創業3年で4億円企業 中古パソコン販売で成功

 盛岡市向中野の中古パソコン販売・サービス会社、ピシプロ・アイテック(鈴木範行社長)が創業3年目を迎え、急成長を遂げている。パソコン操作の指導からスタートし、中古パソコン市場やリース市場にも進出。事業規模を拡大しながら、黒字経営を行っている。鈴木社長(37)は盛岡市の出身。通信機器の会社勤務を経て02年4月に創業した。事業の中心はIT講習会などでのパソコンの指導で7人のスタッフで運営。その後、中古パソコン販売を開始した。

ピシプロ・アイテックの鈴木範行社長
【写真】ピシプロ・アイテックの鈴木範行社長


 「IT講習会の受講者の多くがパソコンを持っていなかった。講習会で利用したパソコンはノート型。50台ほどあり、使用したパソコンでも良いなら3万円台で譲るつもりで、02年11月に県内で新聞広告を出してみた。900人ほどから注文が舞い込んだ」と中古販売の契機を語る。

 鈴木社長は中古市場の可能性を知るため、県内と秋田県で再び広告を出した。県内ではほぼ同じ900人から注文を受け、秋田県からは2800人から注文が入った。

 この広告の手応えから中古パソコン市場への進出を決めたと言う。03年の1年間で9千台の中古パソコンを販売した。

 その間、中古パソコン販売の大手企業からの仕入れルートの確保。品質チェックや修理のための整備部門の開設、顧客へのサポート部門の強化などを図り、他社との差別化を図り市場に浸透させた。スタッフは整備部門やサポート部門の増員のため21人に増やした。

 しかし創業した02年は、初期投資やランニングコストを吸収できず赤字。鈴木社長は「財務面で苦労した。03年になり黒字に転換した。それから順調に売り上げを伸ばした。今は無借金経営。内部留保も増えた。売り上げは年間約3億円となり、04年は4億円の見込み」と言う。

 同社では中古パソコンの仕入れ段階で中古の大手会社へ厳しい注文を付ける。中古パソコンが来てからは整備部門で入念に点検作業を行う。整備とサポート部門が週一回、定期会議を行い情報の共有化も図っている。

 鈴木社長は「整備部門でチェックしさらに振るいにかける。お客に渡してからは操作の仕方から故障などまで電話でサポート部門が受ける。この一貫体制が当社の強みであり、さらにこの体制を底上げしたい」と言う。

 同社は最近、リース部門の設置、通信販売のカタログの発行、東北各地のパソコンスクールとのタイアップなども行い事業の拡張に乗り出した。

 鈴木社長は「優秀な人材が入り各部門が強化されてきた。今後はパソコンの安定供給に努める。パソコン付きのIT講習会やソフトの開発も行いたい。ソフトは盛岡から全国発売したい」と意気込んでいる。 


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