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紫波町の上川ナエさん(54)は1日、盛岡市本町通3の8の5に木彫工房ウッドペッカーをオープンさせる。公民館の教室で講師を務めてきたが、これまではあくまで「趣味」で取り組んできた。今回、自前の工房を構え、指導とともに自身の創作場、材料の販売や作品展示など多方面から木彫の良さを伝えていくことにした。
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【写真】上川ナエさん(1日にオープンする木彫工房で)
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上川さんは20年ほど前から木彫を始めた。「プラスチック製のきれいなお盆をもらい使っていたある時、焼き物の器を上で滑らせ、模様に傷が付いてしまった」のがきっかけとなった。「プラスチックの傷は消えないが、木は傷が付いてもそれが味わいになるし使い込めばしっくりする。プラスチックよりも木。長持ちもするし自然素材なので温かみもある」と始めた。
始めたら「面白くてやめられない。夢中になる」。木彫に魅了された。紫波町と石鳥谷町で講師もするようになったが、仕事をしていたことから、あくまで趣味だった。昨年春、勤めていた盛岡市の少年センターとの契約が切れた直後の4月、教室の受講生らの作品展を市内で開いた。500人近くの入場があり、材料はどこで手に入るのかなど質問が寄せられ、木彫に対する潜在的な関心を知った。
上川さんは「年賀状で人生の楽しみを教えてくださる先生をお慕い申し上げます、と80歳ぐらいの生徒から言われ、木彫りを通して社会に役立てることができたらと思った。1年半前に手術して、人の命には限りがあるので、命ある限り好きなことをしたいと思った」という。それが工房開設の動機になった。
教えるだけなら公民館事業でも可能。工房を開設したのは木彫に専念するとともに「自分がやってきた木彫りの楽しさを一人でも多くの人に体験してもらうため、自由に来られる場を作りたい」との考えから。「教室内での交流はあるが、外とは少ないのでもっと情報交換できるようになれば」と話している。
木彫指導は1回2時間。午前9時半から午後4時までの間で都合の良い時間を事前に予約する。1回1千円の受講料だが別途材料費、彫刻刀貸与の場合は使用料などがかかる。初心者が初めて行う額縁の場合、材料費は1500円。
工房では板材、彫刻刀などの販売、創作に関する相談、作品展示などを行う。「いろいろな人に来てもらい木彫りの話をするサロンにもしたい」と話す。
店内には6日まで上川さんの作品が展示されているが、その後は月替わりで生徒の作品を展示。1〜3日は午前10時から正午まで、無料体験学習の機会を設ける。定員があるため事前申し込みが必要。
工房への問い合わせなどは電話019−652−8381。
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