2004年 5月 1日 (土)       

■ 〈経済〉琉球の風が招く いわて大沖縄博

 沖縄県とのかけはし交流10周年を記念したいわて大沖縄博(テレビ岩手主催)が滝沢村の岩手産業文化センター・アピオで開かれている。5日までの開催。

 琉球王朝時代の装飾品を展示する歴史・文化ゾーンや沖縄の伝統工芸品・特産品販売、沖縄の最新の観光スポットを紹介するゾーンなどが並び、歴史・文化・産業の面から沖縄をトータルに紹介。連日、沖縄の伝統舞踊や歌なども披露されて、にぎわっている。

5日まで開かれているいわて大沖縄博
【写真】5日まで開かれているいわて大沖縄博

 歴史・文化ゾーンでは15世紀に誕生した琉球王朝時代の皮弁冠(ひべんかん)や国王唐衣装などのレプリカ(首里城祭実行委員会所蔵)や歴代王朝や首里城の絵やパネル類などが展示されている。

 皮弁冠は国王が儀式でかぶる絹製の冠。金・銀・水晶・サンゴ・碧玉、ガラスなどで装飾され、絢爛(けんらん)豪華な時代の面影を物語っている。国王唐衣装は、国王の正装衣装で中国からの要人を迎えるときなどに着用されており、中国との交流の深さも示している。

 特産品コーナーでは沖縄の焼酎やさとうきびだけの酢、ガラス工芸品の展示・販売が行われ、販売担当者は自社商品のPRに余念がない。請福酒造では、かけはしを原料とした焼酎を販売している。

 同社の漢那憲修営業部長は「5年ものを用意した。かけはしのうまさを生かした焼酎。かけはし交流10年を契機に岩手県でも積極的に販売したいが」と試飲を勧めていた。

 さとうきびの酢を開発した酢メーカー、たまぐすくの照屋盛豊専務は「当商品は昨年開発したばかり。自然の甘さがあり、ミネラル含有率が高いのが特徴。今回限定120本を販売したい。ぜひ盛岡市内で扱う店があれば」と販売先を求めていた。

 伝統工芸品ゾーンでは琉球びんがたの実演会を開催。染職人の安里和雄さんが型紙の下にルクジュ(日干し豆腐)をあてがいながら下絵を制作している。「沖縄は太陽が強いので、それに負けないような濃い色彩が必要。ぼかしを入れて立体感を出すのも特徴」と話していた。

 かけはし交流は93年、岩手県が大冷害の年に沖縄県石垣島に種もみの緊急増殖を依頼したのが契機でスタートした。以来、農業技術面での交流から盛岡四高と八重山高校との交流、松尾村と名護市の少年交流など各方面で交流が活発に行われている。

 会場を訪れた大濱長照石垣市長は「この10年で多彩な交流が行われ、栽培や畜産の技術面では岩手から教えてもらった。当市で収穫の米はほとんどひとめぼれに変わった。最近は北上市とマラソン交流も盛んになった。盛岡四高とのパイプも太い。遠い気がしない」と話していた。

 主催者のテレビ岩手の中野士朗社長は「当社では開局35周年の節目。このかけはし交流がさらに発展することを期待したい」と話していた。

 会場内のステージでは毎日、沖縄の踊りエーサーや歌などが行われている。


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