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合併特例法の時限まで1年を切り、県内では一関、水沢・江刺、花巻の各都市が盛岡市に続く第2県都を目指して動き始めた。一関市は両磐4町村と法定協議会を設置し「平泉市」への衣替えの可能性も視野に合併を急いでいる。これに対抗して水沢・江刺両市と胆沢郡で大同団結を模索する動きがあり、花巻市は4月末に大迫、東和、石鳥谷3町と任意協議会を設置した。合併すれば一関市は約10万1千人、胆江都市圏は13万人台、花巻市は約10万7千人となり、連合して盛岡市に対抗可能な3つの10万都市が台頭する。「平泉市」が登場すれば文化・観光面のネームバリューでは盛岡市をしのぐ可能性もある。
県は4月末に盛岡市・矢巾町・玉山村と平泉町を合併重点支援地域に指定した。増田知事は同日の定例記者会見で、盛岡市に合併による中核市への昇格を求めたうえで、花巻、胆江、一関の合併の動きにも期待を示した。
「花巻についてはいろいろな経緯があったが舞台は整った。(4月)30日に会合があるようだが、東和もこれから合併に向けた動きが本格化するのでは」と述べ、花巻市が曲折を経ながらの任意協設置を評価した。
一関の法定協議会については「平泉を含む5市町村の動きが進んだ。まだ東磐井全体の問題もあるが、ステップバイステップで自主的な協議が進むと思う」と述べ、5市町村のほか東磐井郡に合併が拡大する動きを注視した。
胆江地区については「まだ議論がどういう形で進められるか枠組みも決まっていない。皆さん方の思いもあるようなので、振興局長を中心にいろいろと首長の考えをお聞きしたいと動いている。地元の皆さん方の考えをできるだけ尊重し、熱意を受け止めて対応していきたい」と述べ、県として積極的に対応する姿勢を示した。
花巻市の渡辺勉市長は「花巻地方1市3町は県央の拠点都市として地域の総合力を高めたい」と合併が実現すれば隣接することになる盛岡市を意識する。
一関市の浅井東兵衛市長は「今後は人口が大きな問題になってくる。盛岡だけ30万都市で、あとはどうでもというような時代ではない。交付税が人口とかかわって大変大きな問題になってくる。ただ盛岡がどうだから、どこがどうだからという意識で合併するのではなく、これからの激しい時代に対応する都市を目指したい」と話す。
「平泉市」の可能性については「市の名前についてはまだ何も話していない。それは最後でいい。そもそも名前ありきで合併するのではない」と複雑な地元意識をのぞかせる。「ただそういう動きはあるだろうし、平泉がそう思ったらそれでもいいという人はいるかもしれないが、そのために合併するのではない」と強調し、合併協議の大きな焦点として覚悟している。
県職員時代に滝沢村へ助役として出向した経歴がある江刺市の相原正明市長は「盛岡はじめ県内で住民の合併問題に対する理解が相当進んだと思う。国、地方を通じた財政難など地域を取り巻く問題が理解されるにつれ、生き残っていける企画力や行財政能力を身につけていくために合併を進めるべきという意識がひところより深く浸透しているのではないか」と指摘する。
「胆江は15万人の副県都を目指そうと標ぼうして旗を揚げている。どのような組み合わせになるのかは今、動いているところだが、今回の合併は次に20〜30万の都市に向かうための第1次の合併ではないか」と話す。そのうえで県都盛岡には、北東北の拠点としてステージを上げるよう期待している。
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