2004年 5月 4日 (火)       

■ センサーで接近車両に警告 装置開発で文科省功労者表彰

 岩手河川国道事務所機械課管理係長の加藤司さん(40)が、今年の第45回文部科学省創意工夫功労者として表彰された。工事規制による停止車両への接近警告装置を発明し、道路工事の現場の安全確保にアイデアを生かした。車庫用の防犯灯など、ホームセンターで調達できるパーツで組み立てられ、改良次第で広く普及する可能性を持っている。加藤さんは「こんなことをやってみたら事故が無くなるのではないかというアイデアを認めてもらった」と受賞を喜び、現場での活用を願う。

 文部科学省創意工夫功労者は4月の科学技術週間にちなんで毎年表彰されており、加藤さんは4月15日に、東北地方整備局長から表彰状を伝達された。

 道路工事の現場では通行規制により停車している車両に後続の車が追突する事故が多く発生している。現場では追突注意の看板の設置や交通誘導員を配置して事故防止にあたっている。歩道が無い場所では誘導員に危険もあり、装置による補佐が求められていた。

 加藤さんが発明した「工事規制による停止車両への接近警告装置」は車庫の防犯用に市販されている回転灯を利用し、防水キャプタイヤ、防水プラグオスなど簡単な部品で構成されている。回転灯のセンサーが車両の通過を感知すると警告灯が点滅し、ドライバーの注意を引いて工事用看板の存在を知らせる。加藤さんは「車のスピードがぎりぎりまで出ていてもちょうどいいところでドライバーに知らせるようになっている」と話す。

 「一般に市販されているもので部品を組み合わせているので耐久性がないが、お金がかかると普及しないので、すぐ手に入る物で工夫した」と開発にあたっての苦労を振り返る。加藤さんは秋田県出身で盛岡市在住。昨年まで赴任していた福島県いわき市でアイデアを思い付き、2000年から02年まで現場であれこれ知恵を絞った。昨年から岩手河川国道事務所に赴任し、装置を完成させて成果をまとめた。今年度の文部科学省創意工夫功労者には国土交通省から54人が選ばれ、東北では加藤さん一人が表彰された。「規制をかける工事はあちこちであるので現場で生かしてほしい」と期待している。


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