2004年 5月 5日 (水)       

■ 小火口らしき地形確認 八幡平火山を航空レーザー計測

 国土交通省岩手河川国道事務所は八幡平火山の噴火履歴を調べるため、レーザー光線が地面に反射する時間差で地形を精密に把握する「航空レーザ計測」を03年度に実施した。その結果、ガマ沼・めがね沼の南方に十数カ所で構成される小火口群らしき地形の存在を確認した。9〜13日、千葉県・幕張メッセで開かれる地球惑星科学関連学会04年合同大会で発表される。

航空レーザ計測による標高データを赤色立体地図化させた八幡平の小火口群周辺。濃い部分が地形の凹凸が顕著(岩手河川国道事務所提供)
【写真】航空レーザ計測による標高データを赤色立体地図化させた八幡平の小火口群周辺。濃い部分が地形の凹凸が顕著(岩手河川国道事務所提供)

 小火口群は遊歩道から離れた東西70メートル、南北200メートルの1万4千平方メートルの範囲内に2カ所あり、合わせて十数カ所の火口が存在するとみられる。通常ではササが生い茂って現地調査のできない場所。

 同レーザー計測は松尾、安代、田沢湖の3町村にまたがる東西17キロ、南北11・5キロの面積195・5キロ平方メートルで実施。1メートル間隔で高精細な標高データを測定した。

 標高データに赤色立体地図を採用し、視覚的に地形の凹凸(おうとつ)を赤色の濃淡で分かりやすく表現した。これを基に地形解析が行われた。

 同様の計測は富士山の青木ケ原樹海で行われ、これまで知られていなかった火山地形の痕跡などが発見された。

 吉田桂治同事務所調査第一課長は「もともと八幡平のアスピーテラインのアスピーテは学術的に盾状火山の意味。盾を横にしたような比較的平たんな火山でハワイのキラウエアと同じ種類。航空写真から目視していたものをレーザ計測でもっと分かりやすく地形の特徴を表示することができた」と話している。

 今回の解析内容は同学会3日目の11日に、同事務所が業務委託したアジア航測(本社・東京)が成果として発表する予定。


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