2004年 5月 12日 (水)       

■ 菅氏のポスターを街頭から撤去 イメージダウン恐れ民主党県連

 民主党の菅直人氏が年金問題で党代表を辞任したことを受けて、同党県連(達増拓也代表)は11日、菅氏が写ったポスターを張り替えることを決めた。6月公示の参院選を目前にしてイメージダウンを避けるため。同日は盛岡市大通3丁目の県連事務所で常任幹事会を開き、小沢一郎代表代行のもと参院選必勝に結束することを確認した。達増県連代表は盛岡市で10日夜開いた時局講演会で、3党合意に反対する小沢代表代行の見解を代弁した。菅氏の顔をあしらったポスターは小沢代表代行とのツーショット、岩手選挙区候補とのスリーショットの図柄で県内全域に張り出されている。党代表の次の顔には小沢代表代行が取りざたされているが、人選による岩手選挙区への影響が注視される。自民、公明、共産、社民など各党は福田康夫氏の官房長官辞任からの政局を、複雑な思いで受け止めている。

民主党県連は菅氏のポスターの撤去を決めた
【写真】民主党県連は菅氏のポスターの撤去を決めた

 民主党の達増代議士は10日、盛岡市大通1丁目の岩手教育会館で年金問題をテーマに時局講演会を開いた。冒頭で「ここにいていいのかと言われそうだが、民主党は両院議員懇談会をやっていて、そこでの議論は党内事情を優先するか、国民と大きな政策論議をして実現を図るかということ。党内事情より国民との議論を優先するためここにいる。菅さんの辞意も国民の世論のための決断だ」と参加者に説明した。

 自公との3党合意については「民主党がごたごたして申し訳ない。菅さんの未納問題もあるが、連休中に与党と変な約束をした3党合意が議論になっている」と執行部に批判的な見解を示した。

 講演会のあと報道の質問に対して「国民の期待に反する合意だった。国民の期待を優先すべきで国民の期待があることをひしひし感じているが、党内事情ではなく政権交代可能な2大政党制になるようきちんと進めるべきだ」と述べ、次期代表については「今すぐ決める必要はない」と明言はしなかった。

 民主党県連の伊藤勢至幹事長は、菅氏のポスターについて「はがさなくても悪いわけではないが、代表でない人をさらしておくのも良くない」と述べ、新しいものに更新する考えを示した。「時期的に作って張り出すことができるか、公示前にはがさなければならないから、つらい作業に汗をかかねばならない」と頭を悩ませている。

 菅氏に対しては「辞めるなら福田さんの先を行ってすぱっといくべきだった。国民の目線を忘れていた」と批判的。民・由合併前の民主党いわて時代から菅氏を知る高橋重幸幹事長代理は「残念な思いがある。菅さん自身がタイミングを誤った」と惜しむ。次期代表には岡田克也幹事長と小沢代表代行の名前が取りざたされているが混迷している。

 自民党県連の藤原泰次郎幹事長は「後継者選びは難しいだろう。小沢さんは皆が賛成しなければ引き受けないだろうし、3党合意との整合性をどう持っていくかがポイントになるのでは」と見ている。

 小沢氏が代表になった場合の参院選への影響については「われわれは今までにない戦略でやっている。代表になっても全国を見なければならないだろうし、岩手だけやっているわけにいかない。どなたがなっても我が方は我が方で戦う」と話した。

 公明党県本部の小野寺好代表は「よその党のことなので我が党として特段のコメントは無い」と話した。小野寺代表みずから過去に4カ月間の国民年金未納が分かり、「党本部からファクスが来てきちんと厳正に調査するということだった」と反省している。

 共産党県委員会の斉藤信副委員長は「3党合意で政治的に行き詰まり民主党は与党と戦うことができない。合意はダメージだった。3党合意で政府案を通せば消費税増税を導く」、社民党県連合の阿部静子代表は福田氏辞任を含めて「辞めるのは当然だが、年金制度が変わって仕事に携わっている人の現場も大変なのではないか」と指摘する。


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