2004年 5月 16日 (日)       

■  笑う学校に福あり 京楽師匠招き落語教室〈写真〉

羽織を着て小話に挑戦する児童。奥で見守るのが京楽師匠
【写真】羽織を着て小話に挑戦する児童。奥で見守るのが京楽師匠

 盛岡市小杉山の山王小学校(太田代政男校長、児童216人)に15日、落語家の三遊亭京楽師匠(40)が訪れ、児童に落語の楽しさを伝えた。児童のほか地域の人約70人も参加し、学校は笑いに包まれた。

 4年生から6年生までの14人は、羽織を着て、小話に挑戦。暗記した「ネズミ」「犬」「出張」の三つの小話に独自のアレンジを織りまぜて、会場をわかせた。

 最初は暗記した台本を発表するだけで、精いっぱいだった児童たち。京楽師匠が手本を示すと、自分たちで考えた身ぶりを交え、間を取りながら一人何役もの役を使い分ける上達ぶりを見せた。

 「落語は人物描写と間がすべて。子供たちの笑いはとてもストレート。同じ小話でも、一人ひとりの個性が出るのが落語の魅力」と話す師匠。

 京楽師匠が古典落語「寿限無」を上演すると、児童らは「寿限無、寿限無、五劫の擦り切れ…」と何度もつぶやくなど、落語の魅力を満喫した様子だった。

 落語だけでなく、水墨画も学ぶという京楽師匠は、寄席の看板などに使われる寄席文字で夢、心などの文字を書き、児童にプレゼント。

 色紙いっぱいに書かれた夢の文字をもらった佐々木公侍君(10)は「将来の夢はアナウンサーだったけれど、落語家もいいなと思った。もらった色紙は夢がかなうよう宝物にします」。

 向井田斉君(11)は「台本を覚えるのに苦労したけれど、みんなが笑ってくれてよかった。生の落語を見るのは初めてだったけれど、楽しかった」と話していた。

 同校が落語教室を開くのは今回が初めて。京楽師匠と知人という太田代校長の依頼で実現した。太田代校長は「落語を体験することで、子供たちに表現力を身に付けてもらえれば」と話している。

 京楽師匠は88年、三遊亭円楽師匠に弟子入りし、92年に真打ち昇進。車いす生活したことなどを機に、障害者を主人公とした新作落語や差別用語が含まれる古典落語の上演をし、全国を回っている。


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