2004年 6月 2日 (水)       

■ 〈雫石町〉いで湯の里を再興したい 鶯宿温泉が魅力づくり委員会

いで湯の里を再興しようと、雫石町の鶯宿温泉魅力づくり推進委員会(照井雄詞委員長)が発足し、今年度から4カ年計画で鶯宿の再開発を進めることになった。第1弾として20日まで、「小さな旅館の魅力再発見」のキャンペーンを展開し、鶯宿温泉の旅館9軒が初めて合同で売り出している。鶯宿温泉はかつて盛岡の奥座敷としてにぎわったが、バブルのあと厳しい状況に陥った。大きなホテルが廃虚と化して風情を損ねるなど再開発の必要に迫られている。推進委員会には南部富士見ハイツ、けんじワールドなども参画して、温泉地のにぎわいを取り戻すため地域が一体となっている。

 委員会は長栄館の照井社長を委員長、ホテル加賀助の川口善昭社長を副委員長に8人で発足した。照井委員長は「このままでは鶯宿は10年と持たずに衰退して無くなってしまうかもしれない。今はホテルも旅館も1軒だけでやっていく時代ではない。参加旅館のすべてが協力してやりたい」と地域の結束を呼びかける。

 鶯宿温泉のにぎわいを取り戻そうと専門委員会を立ち上げ、各種の事業の企画立案をしてきた。今年度は町から350万円、鶯宿温泉観光協会(煙山惣右衛門会長)から200万円の予算を計上して4カ年の再建事業に着手した。

 「小さな旅館の魅力再発見」にはホテル清光荘、ホテル鶯、川長山荘、民宿丸乃荘、民宿ほそかわ、鶯泉館、民宿とちない、民宿あけぼの荘、寿広園が参加。雫石牛すき焼き食べ放題と各旅館の料理7品で金・日曜は1人5800円、土曜6800円で売り出している。雫石の牛肉やシイタケは前沢牛など日本一のブランドに勝るとも劣らぬ味わいという。

 鶯宿温泉の頭痛のタネはバブル時代に建てられてすぐ倒産し、10年以上も廃虚になっているホテル。最も景観が良い場所を占有して美観を損ねているうえ、建物が崩れて危険になっていることから、解体できないか検討している。

 照井委員長は「あの廃虚さえ何とかすれば、鶯宿の景観は一変する。一番良いところを隠してしまっているので何とかしたい」と話し、負の遺産を一掃して新しく奥ゆかしい鶯宿をつくりだそうとしている。地域の再興プランが軌道に乗れば、町や地元の建設会社に頼んで再開発に取り組みたいという。

 照井委員長は「県庁所在地から30分で行ける秘湯とか、皆で智恵を出し合いたい」と意欲を燃やしている。


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