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県立大学盛岡短期大学部同窓会の成美会(平山貞会長)の総会・講演会は5月29日、盛岡市内で開かれた。講演には同会会員で家政科1回生の笹森貞子「呆け老人をかかえる家族の会」理事・東京支部長が「痴ほう性高齢者への理解と対応」をテーマに語った。OGや一般ら130人が会場を埋めた。
笹森さんは厚生労働省関係委員などを務める。アルツハイマー型痴ほうだった、しゅうとめの介護経験、同家族会での活動について講演した。
在宅介護を続けるために▽必ず医師の診断を受けること▽介護方法の確認▽家族で話し合いをすること▽介護している実態をオープンにすること▽被介護者本人のために介護サービスを活用すること▽何でも話せる相談相手を見つけること−などを挙げた。
「介護している自分や現状を客観視できることは、精神的なゆとりにつながる。被介護者がなぜそのような行動をするか本人の心を思いやる。自分の置かれた立場を受け止めてくれる人に話をすることは必要」と説いた。
痴ほう「ぼけ」は、一度獲得した知的機能が衰えてしまい、周囲への対応が不適切になる。しかし機能が衰えても感情的な表現などは敏感になるという。
自身の介護経験から「自分が介護でいかに大変だったかを家族に話すと、粗雑な行動が出てしまう。勘で自尊心を傷つけられたと分かる」と指摘。「本人のペースに合わせること。残った機能を活用してもらう。決して子供扱いせずプライドを傷つけない気配りを」と訴える。
家族で介護することについては「確かに問題行動は24時間ぶっ続けで起きるわけではない。しかしいつ何が起きるかの予測はできず、家族の緊張感は24時間続く。生活が介護にもろに響く。介護者にも介護が必要になる」と主張した。
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