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盛岡市出身で東京都在住のインテリアデザイナー及川令士さん(31)がこのほど、第4回暮らしの中の木の椅子(いす)展(リビングセンターOZONEなどが主催)の「お年寄りのための椅子」部門に出展し、前回に続き2度目の入選を果たした。
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【写真】第4回暮らしの中の木の椅子展で入選した及川令士さんの「A−chair」
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同展には全国各地のデザイナーや家具作家らから638点の応募があり、最優秀賞1点、優秀賞8点、部門賞1点、入選87点を決定。第1次審査は図面や模型など、第2次審査は現物で実施。木のいすが持つ温かみや美しさ、座り心地、デザイン性などをポイントに選考された。
及川さんの作品は「A−chair」(64×60×68・5センチ、ナラ)。高齢者用ということで、ひじ掛けの幅を3・4センチぐらいにして握りやすさを実現。座面よりせり出させることで、前傾姿勢でいすから立ち上がりやすいように工夫した。
座面の幅は介護者が手伝う場合も想定して64センチと、普通のいすよりも広く設定。クッショ材の下にベニヤ板を入れて安定性を持たせた。機械ではなく、手加工で削り出す部分が多いため、木目の美しいナラを使用。側面から見たときにアーチ型のひじ掛けと座面の部分の形が「A」に見えることと「アームチェア」をかけて「A−chair」と名付けた。
仕上げたデザインを形にしてもらうために、県内や東北地方の工業試験場やメーカーと交渉したがすべて断られた。大量生産品にはない微妙な構造を持った新しいデザイン。それを形にするためには機械や技術者が不足している。
だが現実的な問題にも増して、新しいものに挑戦しようという気持ちが感じられなかったことが残念だったという。結局、東京の工作所に依頼したがいずれは県内で作りたいと思っている。
父親の史朗さん=盛岡市松園=も手作りのベンチを松園地区のバス停に設置する活動をしている。「日本の暮らしにいすが入ってから50年。外国からの輸入品は日本人の体型に合わず、足が床面に付かないものが多い。息子の作品は日本人の体型に合わせてデザインされている。入選して終わりではなく、デザインを提供するので県内で活用してほしい」と願っている。
問い合わせは史朗さん(ファクスは019−661−2061)まで。
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