2004年 6月 6日 (日)       

■  今年度は4件を調査 盛岡市の保存建造物指定〈写真〉

盛岡市本町通1丁目の旧大工町に建つ本舘邸
【写真】盛岡市本町通1丁目の旧大工町に建つ本舘邸

 盛岡市自然環境等保全審議会(会長・小川惇県建築士会長)は3日、盛岡市役所で開かれ、市保存建造物指定に向け、4件の建造物を今年度調査することを了承した。保存建造物は22件指定されているが、1991年以降指定されていない。市は所有者の意向を尊重しながら、4件について来年度中の指定を目指す。

 調査対象に了承されたのは大清水多賀本店(清水町)、米重商店(茶畑2丁目)、本舘邸(本町通1丁目)、南昌荘(清水町)。これまで同審議会は歴史部会が市がリストアップした25件から段階を経て、最終的に6件まで絞り、今年度調査対象として4件を挙げ審議会に報告した。調査について、4件の所有者は了解しているという。

 審議会では委員から調査団を編成し、建築、歴史、景観の観点から調査し報告書を作成。所有者の意向を踏まえ同審議会に指定が諮問される見通しだ。

 大清水多賀本店は店舗兼居宅。木造2階建てで、旧本館が1905年築、本館が23年築。本館の2階部分は寄せ棟造りで庭園と一体化した近代和風建築。本館には173畳の大広間がある。

 米重商店は2代目が米重の名を嫌い塩重の名にした経緯がある。33年築の木造2階建て。狭い上小路の通りを行くと、格子や小ひさし、板壁がひときわ目立つ大きな屋根を持つ商店が視界に入る。周辺の住宅と調和しながら通りのアイストップ的存在。

 本舘邸はエーエートランスというパン屋が入居。木造2階建てで一部改造されているが、細い格子は昔のままで西側にうだつが残る。細く美しい格子と深いひさしを持ち、路地角にあって目立つ町屋。

 南昌荘は1885年ごろ築の木造2階建てで庭園は市保護庭園に指定されている。周囲の住宅地にあって、通りから見える玄関周辺の趣は年代の重みを感じさせる。建物と庭園が調和し傑出した景観を生んでいる。


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