2004年 6月 7日 (月)       

■ 〈経済〉ネット活用売り込み ベンチャーのアウィッシュ

 盛岡市盛岡駅西通のネットコンサルティング会社、アウィッシュ(内山裕信社長)は、新たなビジネスモデル創出に向けた事業を展開。県内企業にIT関係の企業内ベンチャー的な体制づくりを提案し、徐々にクライアントを広げている。

アウィッシュの内山裕信社長(中央)
【写真】アウィッシュの内山裕信社長(中央)

 同社はベンチャー企業として創業6年目。年商約2千万円。スタッフ5人。HP(ホームページ)の企画、制作や県内観光情報を発信するポータルサイト「どこでも岩手」の開設。ネットショップ用の販売時点情報管理ショッピングカードスシテム「グラプス」の制作・販売なども手掛けてきた。

 同社はこれまで首都圏の企業を対象にビジネスを展開してきた。内山社長(32)は「ある程度は浸透し手応えもあった。しかし環境は変化してきた。当社のようなネットベンチャーは地方にも多い。首都圏を市場としてビジネス展開しており、首都圏市場はもう飽和状態。おまけにネットバブルがはじけて淘汰(とうた)されてきた」とネットビジネスを取り巻く厳しい状況を指摘する。

 そのような傾向の中で地方の企業が最近、急速にネットを駆使したビジネスに着手している。内山社長は「5、6年前はHPを立ち上げる程度だった。しかし最近は企業の戦略やマーケティングの中に位置付けており、積極的に活用する姿勢に変化している。当社も方向転換し、地元企業を対象に本来のネットコンサルティング業務に力を入れている」と話す。同社の地場の顧客は建設系と食品系の企業が中心。建設系からはHPを積極的に活用して新事業をスムーズに進むようなツールとしての企画、作成を依頼された。

 「公共事業依存体質からの脱却を図りビル建設一本だった企業は一般住宅を開始した。リフォーム市場に参入した企業も。顧客はネットで調べて展示場に来る時代。そのためにもHPの内容の充実と顧客からの問い合わせ対応などHPの有効活用を求められる。広告媒体として理解した企業もある」と言う。

 食品系の依頼では自社独自の商品を直接販売するためのネットの活用。「スーパーのPBブランドを提供しながら自社ブランドの開発と販路拡大を求めるメーカーが増えている。景気の変動に耐えられるようにスーパー依存だけでないルート開発を考えているようだ。そのためマーケティングツールとして最大限活用したい意向が強まっている」と言う。

 内山社長は「最近はITツール活用のための企業内ベンチャーを提案している。ネットの利用価値は企業の取り組み姿勢で決まる。内容の深さも要求され、企業の信頼性も問われる。いずれ社内で企画・管理できる人材育成が必要。社長管轄で立ち上げ、企業全体の活性化につなげることができることなどが目的。当社では、そのための支援をしたい。既に数社のクライアントが出てきた」と今後の展開を話した。

 アウィッシュは電話605−8220、www.awish.co.jp。


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