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西根町、安代町、松尾村は8日、それぞれ臨時議会を開いて法定の合併協議会設置を可決した。人口約3万2500人の市制施行に向けて具体的な合併協議に入る。3町村は昨年末から6回の任意協議会を開き、合併協定項目について予備折衝してきた。新設合併方式で、来年3月の特例法期限内に財政支援措置が受けられるよう協議を進める。県内で町村が合併による市制施行を目指すのは初めて。西根町の工藤勝治町長は「日本一の新市を目指して大きな合併協議をし、互いに腹を割って議論したい」と話し、盛岡広域圏の北の拠点都市を目指す考えを示した。
3町村の臨時議会は午前中に安代町と松尾村が法定協設置を議決し、午後に西根町が議決した。西根町議会では法定協設置の議案に対して熊澤博氏(共産)が「新市建設計画の作成にかっこ書きで町を入れたのはなぜか。市を目指すのではないのか。3町村のうちひとつが抜けても3万人要件がご破算になるから、例え2つになっても合併はするということか」と質問。
町当局は行政手続き上の文言の問題で、あくまで市制施行を目指す方針を示した。高橋悦郎氏(共産)が反対討論し、採決の結果、賛成多数で可決された。
議決のあと工藤町長は「法定協では合併を目指して3町村で力を合わせたい。任意協で熱心に協議してきて住民とも懇談し、合併協議会に大変期待していたので3町村がこれまでの経過を踏まえて前向きに取り組みたい」と話した。
任意協議会では合併方式、期日、市制施行、新市名称、庁舎位置、財産と債務の取り扱い、議員定数と任期、農業委員会、地域審議会の取り扱い−の9項目について方針を打ち出している。
議員は在任特例を適用して引き続き新市の議員となる。法定協議会ではこれ以外に地方税、職員身分、条例規則、一部事務組合、使用料手数料、補助金、町名、消防団など42項目の協議事項を定め、任意協の予備協議9項目と合わせて51項目について3町村で詰める。
新市名称については3町村の従来の名称は使用せず新たな名称を付ける。新庁舎については「本庁機能、分庁機能および支所機能について検討を加え教護していく」と任意協段階では方向付けている。工藤町長は「ひとつの大きなヤマになる。これをうやむやにするわけにはいかない」と話し、大きな課題と位置づけた。
松尾村議会は法定協設置を可決し、特例法措置が受けられる期間内の合併を目指す方針。安代町は可決したが合併の是非は法定協で論議していく姿勢で、市制施行までには予断を許さない要素も残っている。直近の国勢調査による3町村の人口は西根町1万9031人、安代町6390人、松尾村7064人で、特例法期限内であれば3万人で市制要件を満たす。
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