2004年 6月 9日 (水)       

■ 職人の技を一堂に 工の会展開く

 第14回工の会展が6日まで、盛岡市山王町の県自治会館で開かれた。16人が陶芸や漆芸、家具など約400点を出展。茶室も設営され、訪れた人たちが会員が作った和菓子を食べたりお茶を楽しんだ。

第14回工の会展
【写真】第14回工の会展

 矢巾町のふじきもの研究所の和裁士、宮田達哉さんは会場に生地を持ち込み実際に制作。「今の時代、特に浴衣は既製品のものを購入する人が多いが、人が着物に合わせている感じ。胴回りや腕の長さなど、寸法はそれぞれの体型で違う。個人に合った寸法のものをすべて手縫いで作っている」と話す。

 年に1度の同展は会員の交流の場ともなっており「日ごろ家の中で黙々と作業を行っているので、職人仲間やお客さんと話をするのが楽しい」と話していた。

 同市の猪狩工務店の猪狩琢哉さんは2月に完成したばかりの山車の車輪を出展。5年前から取り組み始めたが、車輪職人がいないことから約80年前の車輪を研究しながら独自に準備を進めた。そのころ出会った顧客が偶然、元車輪職人だったことから、助言を受けることができたという。

 「昔の職人も、傾斜でも壊れない車輪を完成させるまでには何度も失敗したと思う」という。車輪から当時の職人の卓越した技の数々を感じる。

 「難しいものに挑戦するのは楽しい。作り手としては強くてきれいなものを作りたいと思っている」と話していた。

 同会は同市内の職人が中心になって1991年に創立。月に1度の例会で交流を行っている。


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