2004年 6月 9日 (水)       

■ 木目込み人形が600点 邦纓会が30周年記念作品展

 江戸木目込み人形の邦纓会(及川邦纓代表)がこのほど30周年を迎えたことを記念して、盛岡市内のホテルで8日まで、作品展を開催した。東京木目込人形師範会邦纓会総支部が主催。同会のほか、同会から独立した同市の慧纓会(武石慧纓代表)と花巻市の花纓会(村川幸子代表)から約200人が600点の作品を出展し来場者の目を楽しませた。

邦纓会の及川邦纓さん(左)と花纓会の村川幸子さん(中央は及川さんの作品)
【写真】邦纓会の及川邦纓さん(左)と花纓会の村川幸子さん(中央は及川さんの作品)

 木目込み人形とは木彫りのボディーに付けた溝に布を入れ込んで作るもの。あらかじめ溝の入ったボディーを使用して制作する初心者コースを修了すると、キリの粉にのりを混ぜてボディーから作り上げる完全創作に取り組むこともできる。胡粉で仕上げた顔の面相書きから体の線、着物の柄まですべて自分の感覚で制作した作品も展示された。

 能の衣装に身を包んだ姿やひな人形などのほか、聖徳太子など歴史上の人物をモチーフにした作品も。同会の会員が江戸木目込み人形全国作品展で総裁賞を受賞した作品も出展。白木の羽子板に特殊ペーストを盛り上げて蒔絵(まきえ)感覚で仕上げた絵付き羽子板なども出展し、訪れる人の目を楽しませていた。

 及川さんは34年前、東京で木目込み人形の技術を習得。4年後に盛岡で発足させた同会は、木目込み人形の教室としては全国で初めてだったという。慧纓会と花纓会は、及川さんの指導を受けた2人が10年前に独立して結成した。

 及川さんは「300年余りの長い歴史を越えたぬくもりと、日本の素晴らしい伝統美に魅せられ、30年間夢中で作ってきた。これからも技術の向上に励み、微力ながら伝統工芸の伝承のお役に立てればと、会員の皆と人形作りの夢ある会を続けていきたい」と話していた。


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