2004年 6月 11日 (金)       

■ 〈美術〉退職後に知った描く喜び 田代さんが初めての油彩画展

 盛岡市三本柳の田代典郎さん(70)の油彩画展は13日まで、同市中ノ橋通1丁目の平金パステル館で開かれている。退職後、始めたという絵画。油彩は5年ほどのキャリアで、これまで描いた中から31点を発表している。

「新緑御所湖」と田代典郎さん
【写真】「新緑御所湖」と田代典郎さん

 仕事をしていたころはまったく絵とは縁のなかった田代さん。宮古市出身で沿岸生活が長かったが、退職と同時に9年前、盛岡に移り住んだ。「盛岡に来て、退屈になるなと思い、文房具店で水彩道具を買って絵を始めたら、これが面白い。二つの会に入っているが、途中から油絵も描いてみたい」と始めた。

 展示作品には風景画が多く、慣れ親しんだ三陸の海岸、盛岡近郊の風景などが描かれている。「寝袋を担いであちこち回って描いていた」が、田代さんは2年前、大病を患い入院を経験。以後、好きなように歩いてスケッチできなくなった。「宮古にいたとき絵を描いていたらもっと歩いて回ったのに」という気持ちもあるが、それでも近場に足を運んで今も描いている。

 「だれに師事したでもなく我流」と語る田代さん。「吹雪」という作品は淡彩的なタッチが雰囲気を出していると、気に入っている一つ。「新緑御所湖」もうまくできたと思っている作品で、日差しの明るさが画面に表現されている。

 ほとんど毎日、筆を持ち、絵が生活の一部になっている。「退屈なときがないというのが一番。描けば描くほど欲が出てくる」と話す。


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