2004年 7月 1日 (木)       

■ 〈経済〉盛南開発業務地もイオン 06年にも2店目の巨大SC

 独立行政法人都市再生機構が事業主体となって進める「ゆいとぴあ盛南・盛岡南新都市開発整備事業」で、同機構岩手都市開発事務所は30日、大規模商業業務用地(約7・5f)の賃貸予定者にイオン(本社・千葉県、岡田元也社長)を選定したと発表した。同社が提出したのは仮称「イオン盛岡南ショッピングセンター(SC)」(2核1モール形式)開発案。他の公募5者の案に比べて新都心の商業の核となり、日常的・広域的な集客可能性が高いと評価された。映画館は入らない。

イオンの開発計画「イオン盛岡南ショッピングセンター」(仮称)の北側から見たイメージ図
【写真】イオンの開発計画「イオン盛岡南ショッピングセンター」(仮称)の北側から見たイメージ図

 順調に進めば06年には前潟地区のイオン盛岡SCに続き、同規模の巨大SCが隣接して誕生する。新イオンは新都心の商業機能創造のために公募された店舗だが、巨大SCが2つになれば、既存商店街や地場のスーパーや百貨店への影響は図り知れない。

 計画によると、イオン盛岡南SCは延べ床面積約9万2千平方b、商業施設面積約4万6千平方b。駐車場は2600台収容。事業費は約100億円。地上3階で2核1モール形式。GMS(総合スーパー)とファション系の都市型専門店が核になる。

 子供向けアミューズメント施設、専門店、書籍、雑貨、レストラン街、フードコート、コミュニティーホール、イベント広場などを設置。賃貸料は月額2061万円。保証料は2億4734万円。

 開発案のコンセプトは「盛岡初」「盛岡にない」「若者」をキーワードとした機能を盛り込むことで市全体の広域吸引力を大幅にアップさせ、副都心の核としての日常のにぎわいと市全体の活性化を図る。

 隣接の国道46号盛岡西バイパスと中央大橋(仮称)に抜けるシンボルロード「杜の道(幅60b)」から人の流れを呼び込み、迎え入れる店舗を配置する。イベント広場などの施設を設けることで新しい街のランドマーク(道標)となる空間の創造を目指す。

 岩手都市開発事務所(草山昇所長)総務部分譲課の今井雄一課長は「開発計画のコンセプト、機能、施設、事業運営、資金などの各計画を審査した。盛岡の新しい都心地区として日常的なにぎわいのある施設内容か、北東北の交流拠点都市として隣県からも広域的な集客が図られる魅力ある施設かどうかなどに着眼した」と説明する。

 6者の提案はいずれも賃貸。注目されていたシネコン(シネマコンプレックス)に関しては「市側から配慮を求められ、説明会で公募予定者に説明。審査ではシネコンに広域的な集客力があると見なす基準がなく、積極的な評価にならなかった。公募条件にはアミューズメント機能があり、子供向け施設にゲームセンターやキッズランドが構想としてあった」と話した。

 同機構ではイオンと8月上旬に基本協定を結ぶ。敷地は05年9月に引き渡す予定。基本協定までに何らかのトラブルなどがあれば、第2順位交渉権者の大和工商リース・クロサワランディックの共同開発提案者と交渉に入る。同事務所によると、これまで第2順位交渉権者と交渉に入った例はない。


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