2004年 7月 4日 (日)       

■  心はいつでもあたらしく 盛岡少年刑務所で光太郎祭

第27回高村光太郎祭
【写真】第27回高村光太郎祭

 第27回高村光太郎祭が1日、盛岡市上田字松屋敷の盛岡少年刑務所で行われた。受刑者と来賓数十人が出席、受刑者たちは家族とのあつれき、飲酒運転事故で同乗の恋人を死なせたこと、自分の欲にかられて犯罪を繰り返してきたことなどを光太郎の詩と重ね合わせ、反省していた。

 同刑務所では1950年1月に高村光太郎を招いて講演してもらい、その際に「心はいつでもあたらしく」と揮ごうをした。この言葉を受刑者の矯正教育に役立てるため77年7月1日に書碑を建立、毎年この日に光太郎祭を開いている。

 横尾邦彦所長は「高村光太郎先生の遺徳をしのんで開催、高村先生の崇高な精神、魂に触れ心を結びつける場。高村先生の言葉は光を失わず心に響いてくる。夢と希望に満ちた将来に結実することを祈念している」、栗原恵三盛岡地検検事正は「心はいつもあたらしくの言葉は受刑者の再起更生を目指して高村先生が書いたもの。皆さんは悪いことをした人たちだが悪い人ではない。高村先生の言葉を心に刻み、立ち直り、立派に更生することを祈念している」とそれぞれあいさつ。

 受刑者たちは「道程」「花のひらくように」「最低にして最高の道」などの詩を朗読。「高村先生の詩に触れ自分の力で生きていかなければならない。己の欲からたくさんの犯罪を犯し、多くの人を裏切ってきた。高村先生の詩に触れ自分のしてきたことがけちなことだと思った」と反省していた。


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