2004年 7月 5日 (月)       

■ 〈グラフ〉6年ぶりの規制解除を喜ぶ 岩手山の山開き 

山頂で入山規制の全面解禁を祝って乾杯する登山者たち
【写真】山頂で入山規制の全面解禁を祝って乾杯する登山者たち
 岩手山(標高2038メートル)は6年ぶりに入山規制が全面解除された。1日の山開きは好天に恵まれ、県内外から大勢の登山愛好者たちが訪れ、各登山口から一斉に山頂を目指した。

 午前0時を期して登山開始。午前4時、柳沢コースの7合目付近で日の出になった。真っ赤な太陽が昇りはじめ、この日を祝福するかのような光景になった。

 午前5時から同6時にかけて松尾村(七滝登山口)、雫石町(網張登山口)、滝沢村(馬返し登山口)、西根町(焼走り登山口)の4市町村が主催する山の安全祈願祭が各登山口で行われた。

 七滝、松川、網張の西側3コースは6年ぶりになった。休暇村岩手網張温泉の網張登山口でも6年ぶりにリフトが稼働した。午前5時20分から関係者が山の安全を祈願した。第三リフトまで乗り継いだ一行は松尾村の松川コースと合流する姥倉山分岐点を経て噴気活動している黒倉山を眺めながら山頂を目指した。

山頂から地獄谷(中央)と噴気活動が続いている黒倉山(中央奥)を望む
【写真】山頂から地獄谷(中央)と噴気活動が続いている黒倉山(中央奥)を望む

 柳沢コースでは、標高が高くなるにつれて紫色のシラネアオイや黄色のミヤマキンバイなど高山植物の花が登山道の周囲に咲き誇り、登山者を歓迎した。疲れも吹き飛んでしまう光景だった。

 8合目避難小屋では、県山岳協会の会員たちが次々と昇ってくる登山者を歓迎した。登山者たちは、わき水でのどを潤し一休み。いよいよ目前に迫る山頂を目指していった。

 4町村の一行は山頂に新たに建てられた標柱の前で山開き式に臨んだ。山頂からはみ出るほどの登山者の中で、4町村の山岳協会代表によるピッケル交換、万歳三唱で入山の全面解禁を祝った。

 雫石町長山の県自然公園保護管理員の長沢嶺生さん(56)は「西側コースも入山解禁され、まだ噴気が上がる黒倉山の周囲を見学に訪れる登山者が山頂よりも多いと見られる。この地区を6人の保護管理員で重点的にパトロールする」と話していた。

岩手山8合目避難小屋前にある、わき水でのどを潤す登山者
【写真】岩手山8合目避難小屋前にある、わき水でのどを潤す登山者

 一方、山頂の火口壁お鉢に祭られている岩手山神社「奥宮」の石造物群は地震などで倒壊していた。6月13日に周辺市町村の山岳協会の有志など総勢60人のボランティアで神社の周囲と倒壊した石碑の修復にあたった。

 宮城県から訪れた川勝郁夫さん(62)、和子さん(60)夫婦は9合目の不動平で昼食。「岩手山は2回目の登山です。きょうは良い天気に恵まれ最高です。岩手は大好きです。ここに来たらまるで銀座のようなにぎわいぶりですね」と話していた。

 


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします