2004年 7月 5日 (月)       

■ 高校生にフランス語を 盛岡日仏協会がパリ祭開く 

 盛岡日仏協会(加藤宏幸会長)主催のパリ祭が2日、盛岡市内丸の県公会堂多賀で開かれた。会員ら約25人が参加し、フランスのワインと料理で同祭を祝った。同協会の会員で、不来方高校でフランス語を指導している鷹嘴洋子さんの講演も行われた。
盛岡日仏協会主催のパリ祭で講演する鷹嘴洋子さん(中央)
【写真】盛岡日仏協会主催のパリ祭で講演する鷹嘴洋子さん(中央)

 同校は県立高校として県内で唯一、第一外国語としてフランス語コースを設けている。鷹嘴さんが指導を始めてから同校の生徒は全国的に活躍。2003年には同校生が、高校生フランス語暗唱コンクールで1位と2位を独占した。

 入学時点での学力が、ほかの進学校に比べて高くない同校生。鷹嘴さんが指導を始めた当初、生徒たちの劣等感と反応の鈍さが「語学的には致命的な素質」と悩んだ。

 一番初めに行った指導は文法ではなく「顔を上げさせることと口を開けさせること」。周りからは「演劇部みたい」と言われるぐらい発音練習を徹底。一つの母音に5分から10分かけ、生徒にかなり近付いて教える。教える側の真剣さをまず伝える。その熱意に応えて生徒たちの顔がだんだん上がり、表情が明るくなり自信が出てきたという。

 指導のポイントはマンツーマン指導。現在、フランス語を選択している生徒は1年生13人、2年生11人、3年生11人と少人数。指導方法としてはフランス語での演劇やディスカッションのほか、自分の好きなテーマを選んで発表させることなどを行っていると説明した。

 初めてコンクールに出場したときの結果は全国大会4位。自分自身はそれで満足したが、生徒は優勝できなかったと泣いた。「自分が間違っていた、申し訳ないと思った」と鷹嘴さん。今では全国1位を取ることしか考えなくなったという。

 受賞すると劣等感を持っていた生徒たちが「自分にはこんな能力があった、挑戦してよかった」と自信を付けて卒業していく。その姿を見るのが「自分にとって最大の財産」という。同コースからは上智大や中央大などへの進学者が出ている。

 一方で、大学を卒業して盛岡に戻っても生かせる仕事がなく、受け入れ先がないことも事実という。鷹嘴さんは現在、東京の私立高校の教諭と、日仏の高校生の交流プロジェクトを組むなどして活動する。県内での大人の日仏交流も増やし、教え子たちの活躍の場を模索。会員たちにも協力を呼び掛けていた。

 同祭は14日のフランス革命を記念して毎年行っている。クリスマス会や講演会なども開いている。

 


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