2004年 7月 6日 (火)       

■ 山形村の製材所を訪問 地元の木で家を建てよう勉強会

 地元の木で家を建てる思想の普及を目指す「イーハトーヴの森と家づくりフォーラム」(代表・山本信次岩手大学助教授)の今年度第2回勉強会は4日行われ、山形村の製材工場を見学。作業の様子を見たほか、製材の仕事、仕組み、現状などについて説明を受けた。
製材工場を見学し説明を受ける参加者
【写真】製材工場を見学し説明を受ける参加者

 同日は建築業者や製材業者、森林関係者、施主候補ら約40人が参加。盛岡市から山形村への車中ではフォーラムの酒井博忠林業新報主幹が、岩手の製材所の沿革と概況を説明した。

 酒井さんは岩手の製材工場は戦後できたものが多く、古いのは小岩井農場と今はなくなった大迫町の民間製材所だったと紹介。誕生は大きく二つのパターンがあり、多いのは薪炭から入ったもので、中にはげた屋からなるパターンもあった。素材生産者や運送業から入るケースもあった。

 過去は建材のほか、リンゴ箱や魚箱、枠材、炭鉱の坑木、マッチの軸木などが生産されていたが、現在製材所が引いているのは、はりや柱、板など住宅用のものがほとんどとなっている。閉鎖する製材所が後を絶たず、経営環境は厳しい状態にある。

 山形村では県森林組合連合会木とくらしの相談所の平野裕幸さんが山から丸太を切り出すところから家が建てられるまでの木の流れを説明。どのように取り引きされるのか、丸太の価格の出し方、柱材の価格の出し方などを紹介した。

 平野さんは「家1軒当たり120本の柱を使うとして木材は30万程度。外材でも半分までには下がらない。家1棟で使う木材すべては300万円程度で総工費の15%ぐらい。木材は高いというが現状は安い」と訴えた。

 見学した久慈地方森林組合山形工場の沢口敬志事務所長は「地域材は狂うもの、割れるものと知ってほしい。木は生きているということを知ってもらい納得してもらわなければならない。製材業も施主、施工者とのコミュニケーションを取ることが大事」と力説。

 「節が入っている、かびがあったと戻ってくることがあるが、本当に施主が節を嫌がっているのだろうか。間に入る人が節がなければならないと決めている」とも述べ、納得ずくで使ってもらう努力の必要性を説いた。

 今回は製材編として組まれ、次回は住宅編として建築現場や完成して生活している家を見学しながら学ぶ。9月5日を予定している。

 同フォーラムへの問い合わせは盛岡地方振興局林務部の久保さん(電話629−6613)へ。


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