2004年 7月 7日 (水)       

■ 〈参院選〉岩手選挙区各地の情勢

■ 滝沢村―民主が支持拡大
 衆院岩手2区は自民党の鈴木俊一氏の地盤。このうち滝沢村は有権者が4万人を超え、宮古市に次ぐ票田。今回の参院選は鈴木氏の牙(が)城で高橋洋介氏(62)=自・公・無会推薦=に同村出身の主浜了氏(54)=民主=が挑む構図。選出2県議のうち自民クの柳村岩見氏が高橋氏、無所属会派政和会の柳村典秀氏が主浜氏を応援する中、村内には微妙な空気が流れる。

 昨年11月の衆院選は4万票差で鈴木氏が民主党の工藤堅太郎氏を破ったが、村内では票差1600、互いに1万票台と競った。今回民主は主浜氏の地元出身を全面に打ち出し、支持拡大に努め、自民が迎え撃っている。

 図式ははっきりしているが、各支持層や有権者にとって同村初の国会議員誕生は関心事でもある。このため公示以降も態度を鮮明にしない動きがある。選挙通も「今回は動きが見えにくい」と話す。

 こうした中、柳村岩見氏は村内で「鈴木先生自身の選挙と同等に訴える」戦術で高橋氏の浸透を図り、「岩手郡、2区も同じことで滝沢村限定の戦いではない」と話している。高橋氏を推薦している自民、公明、無所属の会各支持層に対する支持固めを徹底していく方針だ。

 柳村典秀氏は4月に主浜氏支持を表明。民主所属ではないが柳村氏後援会の大半が主浜氏の後援会に所属して「一体化した状態」と言う。新旧住民層のほか、村内全域で地元出身の主浜氏を推すムードの盛り上がりを狙う。比例区の工藤氏との連動も足がかりにしたい考え。

 一方、竹花邦彦氏(52)=社民=陣営は前回衆院選で2区候補がいなかった分、他候補へ流れた票の奪回を進める。若山明夫氏(52)=共産=陣営は党組織を中心に展開しながら自・民の2大政党制、年金やイラク問題など政策の違いを一貫して訴える。ともに都市住民層の多い村内での支持拡大に努める。

■紫波郡―自民支持で町議動く
 紫波郡では自民党県連幹事長の藤原泰次郎県議と、民主党県連政審会長の川村農夫県議が執行部のメンツを賭けてせめぎ合う。藤原県議は無所属の高橋洋介氏、川村県議は民主党の主浜了氏を推す。

 高橋氏は農村部を中心に県農政部長時代からの厚い人脈と知名度に乗り、主浜氏は盛岡のベッドタウンを中心に新住民に浸透している。社民党の竹花邦彦氏、共産党の若山明夫氏はそれぞれの政党支部の組織を背景に着実に支持を固めている。

 紫波町では藤原県議の采配で多くの町議が高橋氏に活発に動いている。93年の大冷害に際して農政部長時代の活躍の印象が強く、無所属候補でも旧来の自民党支持層が積極的に受け入れている。主浜氏は達増拓也代議士の支持層をもとに古館や日詰など中心部の新住民が多い地域に食い込みを図る。自民党は友人、知人を通じたオーソドックスな手法で基礎票を守る。

 矢巾町では不動地区を中心に高橋氏の地縁があり、徳田地区などでも自民党が民主党支持層の切り崩しを図っているが、煙山地区などでは新住民への浸透に懸命になっている。矢巾町は川村県議の地盤が強く、後援会幹部が行政区ごとに動いて支持拡大を図っている。新住民層に対しても投票率アップを呼びかける手法で、無党派層を民主党に引きつけようと狙っている。


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