2004年 7月 8日 (木)       

■ 〈雫石町〉合唱団が伴奏ピアニストにステージをプレゼント

 雫石町を中心に活動しているしずくいし混声合唱団(上野宏団長)の団員たちがこのほど、同団の伴奏を務めてきた3人の若手ピアニストたちの演奏会を企画した。題して「野菊の里の音楽会」。団員が発案、企画、運営をする演奏会は、約20年間の活動の中で初めての試み。「こんなに素晴らしいピアニストたちをぜひ紹介したい」という熱意が44人の団員の心を一つにし、10日の本番に向けてそれぞれの準備を進めている。
「野菊の里の音楽会」のリハーサルの様子
写真】「野菊の里の音楽会」のリハーサルの様子

 指揮者の伊藤哲也さんが昨年の暮れに発案し、プロジェクトチームを結成。チラシやチケットはもちろん、会場に掲げられる看板もすべて団員の手作り。演奏会運営のノウハウのない中、団員たちが意見を出し合って手探りで作り上げてきた。

 第1部は初めての人たちにも親しんでもらえるようにベートーベンの「エリーゼのために」など、よく知られた曲を中心に構成。第2部では3人がそれぞれ選んだ本格的な曲を演奏する。

 司会は団員で、同町内でラ・ラ・ガーデンホールを主宰する岩崎賢江さんが担当。第1部の曲について、分かりやすく解説を加える。「分かっている人には蛇足だが、いろいろな人にクラシックを楽しんでもらいたい」と思う。

 会場係を務める藤原恒子さんは「会場やピアノの借用など、多くの面で町に援助してもらった。団の普段の活動を認めてもらったからだと思う」と振り返る。町内の子育て支援ボランティア活動を行う藤原さんらが中心となり、託児室の設置も決めた。「普段なかなか出られないお母さんたちにもぜひ足を運んでもらいたい」と呼び掛ける。

 演奏者は同団で伴奏を4年から7年務めている同町在住の福田公子さん、盛岡市で活躍する中村安里さんと阿部純子さんの3人。福田さんは企画を聞いたときは驚いたと言うが、練習を進めるうちに「二人から音の大切さを改めて教えられ、パワーをもらった。選曲や音楽の考え方は三者三様なので、面白いと思う」と話す。

 中村さんは「団員の皆さんがこういう場を設けてくれたことに感謝の気持ちでいっぱい。少しでも皆さんに恩返しをしたい。普通のクラシックの演奏会にはない曲の解説も楽しんでもらえると思う」。阿部さんは「団員の皆さんの気持ちに応えたい。成功させたい」と意気込んでいる。

 10日午後6時開場、同6時半開演。場所は同町立中央公民館野菊ホール。入場料500円。託児室あり。問い合わせは岩崎さん、電話とファクスは019−693−3170。


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