盛岡周辺を放送エリアとするコミュティーFMのラヂオもりおかで、雫石町の広報番組「BOOM!SHIZUKUISHI」が8日から隔週木曜日(午後5時35分から同5時45分)に放送される。定期的な自治体の広報番組の放送は、盛岡市に続き2例目となる。厳しい財政事情もあり、低コストで、より効果的な情報発信の方法を模索する自治体は多い。その選択肢の一つとして、地域は限定されるものの、安価で番組の制作が可能なコミュニティーFMの利用にも関心が集まりつつある。
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【写真】町長室で広報ラジオ番組の収録に臨む中屋敷十雫石町長。聞き手は吉田みゆきさん
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5日に同町役場で行われた第1回、第2回の放送分の収録では中屋敷十町長自らマイクに向かい、町の行政や観光、物産などをアピール。行財政改革の取り組みから、よしゃれ祭り、おすすめのおいしい食べ物まで幅広い話題を提供した。
「観光、農業、地産地消−。自立する元気なまちを大いに売り込んでいきたい。全国に情報を発信していくことも重要だが、まず近郊の市町村に町が支持されなければいけない」と中屋敷町長。「安い経費で、目で見る広報紙とは違った情報の提供の仕方も工夫する必要がある」と新しいメディアを活用した情報発信に期待する。
行政改革を進めるに当たって、住民とのパートナーシップの強化は重要課題。町の外への情報発信はもちろん、町民のやる気への働きかけや行政と町民との協働体制の構築にも力を入れる必要がある。ラジオ番組は隔週10分間の枠に過ぎないが、自立したまちづくりのきっかけにしたいとの思いがにじむ。
番組で取り上げる内容は、役場内の各課が参加する広聴広報連絡調整会議で検討。町内でさまざまな活動に取り組む団体などにも登場してもらい、町の魅力や町政の方針を伝えていく予定だ。
番組のナビゲーターを務める同町出身の吉田みゆきさんも「雫石が大好き。普段、当たり前に思っている町の魅力を気付いてもらえるように、率直な感想も交えて伝えたい」と張り切っていた。
ラヂオもりおかによると、4月から毎月最終日曜日の午前9時から60分間の枠で放送されている盛岡市の広報番組「市民のとびら・おはよう盛岡市」にも、少しずつメールなどで意見が寄せられるようになってきたという。
自治体の番組を担当する村田早苗さんは「活字離れが指摘されている中、ラジオという機動力のある身近な媒体を通して伝えられることもあるはず。車でラジオを聴きながら移動する人も多く、効果的なインフォメーションの一つになるのでは」と説明。地元出身のパーソナリティーの起用についても「メディアの地産地消。地元のことをよく知る人物に、お仕着せではない本物の地元の良さを伝えてもらう」と自信を見せていた。
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