2004年 7月 10日 (土)       

■  〈参院選〉小泉政権の是非を問う あす投票

 第20回参院選はあす11日投票され、即日開票される。現職の椎名素夫氏の勇退に伴い、岩手選挙区(改選数1)には、共産公認の若山明夫氏(52)、民主公認の主浜了氏(54)、社民公認の竹花邦彦氏(52)、自・公・無会推薦無所属の高橋洋介氏(62)=届け出順=の4新人が立候補している。椎名後継の高橋氏が連立与党の側から「参院改革」の理念を唱え、主浜氏が小泉内閣を批判して2大政党制の実現による政権交代を訴える。選挙の構図は基本的に両陣営の与野党対決を軸に進んできた。竹花氏は社民党の護憲の主張を鮮明に、若山氏は比例区との連動で、自・民の2大政党論に対抗する第3極を目指している。比例区の県人候補としては民主公認の工藤堅太郎氏(61)、みどりの会議公認の山崎るみ子氏(49)の2人が立候補している。岩手選挙区の各陣営は最終日のきょう大票田の盛岡に入って最後の訴え。6月24日の公示から17日間の舌戦を終えてマイクを納める。

 若山氏は10日、盛岡市内を回り、午後4時15分から材木町のよ市で市民とふれ合う。期間中は党本部から穀田恵二国対委員長を招いたほかは地道に街頭演説を行い、党の新顔として支持を求めて歩いた。共産党は昨年の総選挙における党勢の後退に危機感を強め、自公とともに民主党にも批判のほこ先を向ける。共産党支持者だけでなく無党派層にも浸透を図り、イラクや年金問題で幅広い年齢層に理解を求めて党勢拡大を期している。

 主浜氏は10日、小沢一郎氏と長野県の田中康夫知事を迎えて最後の総決起。水沢市、江刺市、北上市、花巻市を回り、盛岡市では前潟のイオン前で街頭演説する。民主党は岡田克也代表、藤井裕久幹事長、元代表の菅直人氏、鳩山由紀夫氏など幹部が続々来県して与党側の閣僚投入に対抗し、最終日の小沢氏の帰県で牙城死守の覚悟を示す。連合岩手との合同選対や比例区の工藤堅太郎氏との連動により、労働票と地域票を両輪にして全県の網羅を図っている。

 竹花氏は10日、紫波郡から盛岡市を遊説して衆院1区にてこ入れし、正午から盛岡市大通の七十七銀行前で打ち上げ。午後は宮古市に向かい、地元で打ち上げる。社民党は又市征治幹事長が8日来県して竹花氏と比例候補を応援。総選挙で大きく後退した党勢の回復を期した。平和環境県労組センターとの共闘で労働運動の求心力を確保しつつ、イラク問題で護憲勢力の危機感を引き出し、最後まで集票に全力を上げる。

 高橋氏は10日、二戸市から岩手郡に南下し、夕方に盛岡入りして午後7時40分から菜園の事務所前で打ち上げる。高橋氏には小泉総理はじめ閣僚や、自民党の安倍晋三幹事長、公明党の神崎武法代表ら与党幹部が続々と来県し、推薦候補ながら公認並の重点区候補として全力が投じられている。椎名派の後押しで小沢氏の地盤を切り崩し、県南の勢力地図を塗り替えようと戦略的に攻めてきた。元副知事の知名度を背景に、終盤に入り組織がフル回転している。


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