2004年 8月 1日 (日)        

■  女性4人を含む隊員約50人派遣 本県からもイラクへ

駐屯地隊員と家族が総出で激励する中をイラク派遣に出発する隊員たち
【写真】駐屯地隊員と家族が総出で激励する中をイラク派遣に出発する隊員たち

 滝沢村の陸上自衛隊岩手駐屯地(冨樫勝行司令)の隊員約50人が7月31日、第9師団(折木良一師団長)を基幹に編成される第3次イラク復興支援群に派遣された。駐屯地内で同日、壮行式が行われた。支援群は7月28日に青森で編成を完結し、イラクへの派遣命令が出されて初めて多国籍軍として参加する。師団は8月上旬から3班に分かれて現地に赴き、人道復興支援に携わる。岩手駐屯地の部隊には女性4人が含まれている。約3カ月にわたり給水や給食などの支援任務に就く。壮行式で冨樫司令は「粘り強い県民性と訓練の成果を十二分に発揮してほしい」と訓辞した。駐屯地の沿道に約1500人の隊員や家族が整列し、炎天のふるさとから酷暑の中東へと送り出した。

 壮行式は駐屯地の体育館で行われ、冨樫司令は「岩手の隊員らしく誠意と愛情を持って謙虚に粘り強く為すべきを為せ。イラク人に対する誠意と愛情、粘り強い県民性とこれまでの訓練の成果を十二分に発揮し、現地の人たちの真に役立つ支援を完遂して」と訓辞した。

 そのうえで「現地は60度を超える厳しい暑さの中で、テロの危険などから安全を確保しつつ任務を遂行する、緊張を強いられる職務と聞いている。健康と安全に十分留意して全員が元気で無事帰国を」と部下の安全を願った。

 来賓の自衛隊協力会県連合会の中野誠之助会長は「家族の皆さんにはご主人やご子息が異国の地で約3カ月の長期にわたり勤務されることを心配しておられると思うが、今までの派遣においても全員が任務を全うされ無事帰国している」と激励。

 竹内重徳副知事は「自衛隊のイラク派遣はわが国の国際社会における責務を果たすため、人道的立場から復興支援活動を行うもので、現在の治安情勢を見るとこの使命を達成できるのは現段階で自衛隊以外にない」と述べた。

 滝沢村の柳村純一村長は「さまざまな不安を抱えながらも与えられた任務遂行のため目的地に赴かれる決断をされた皆さんに敬意を表する」と激励した。

 隊員を代表して3佐(42)が「現地においてはわれわれの汗と努力と存在がイラクの復興支援と国益と信じ、岩手駐屯地の代表として今まで各部隊で培った能力で持ち場で与えられた任務を完遂し、岩手県人らしく愚直に淡々と任務を遂行する」と決意を表明した。

 家族に対しては支援センターを開設するなど密接に連携し、郵便物や慰問品の受け付け、テレビ電話などにより、派遣隊員が職務に専念できるよう連絡協力体制をつくる。

 壮行式のあとの記者会見で冨樫司令は「世界の主要な30カ国以上が取り組んでいる国際貢献で、日本の繁栄や安全にも重要なイラクの人道復興支援に岩手駐屯地から隊員を送り出すことを大変うれしく誇りに思う」と述べた。

 隊員の代表は報道の質問に答えて「一番の不安は気候だ。ある程度、派遣前に完熟訓練で酷暑の適応訓練をやるので大した不安はない。テロについては国内でも対策訓練をやっているし、われわれもそれなりに訓練してきたので十分対応できる」と述べた。

 当初から多国籍軍に参加することについては「現地においても任務が変わったり態勢が変わったことはない。基本的にはイギリス軍が中心でやっているので、われわれの任務は変更ない。多国籍軍の中だということの大きな差異はない」との認識を示した。


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