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東和町にアトリエを構える上村光一さんの個展「解体心象&軌跡のカケラ」は7日まで、盛岡市菜園2丁目のギャラリーラヴィで開かれている。1984年から今年までに制作したミックスメディアのドローイング20点弱を展示。新シリーズ「KAITAI−SINSHO」では障子紙を画面に使い、フリーハンドで描いて線香で焦がして穴を開けるなど、不測の領域をにじませた作品となっている。
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【写真】「KAITAI−SINSHO/page2」と上村光一さん
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スカーフの原画デザインを本業としていた上村さん。絵は描き続けていたが、84年に制作し始めた「WOODS」シリーズが今日の作品のベースになっているという。木をモチーフにパステル、水彩、インクなどを使ったミックスメディアで描いた。
上村さんは神奈川のアトリエを閉め、93年に東和町にアトリエを開設。埋蔵文化財の発掘調査補助員にかり出され、自身の手で掘り出す縄文土器に感動した。
そこから生まれたのが「JYOMON−DRIAN」。縄文と好きな作家の一人、モンドリアンを掛け合わせた造語で、今展には2点を展示する。
その一つ、99年の作品は紙を何枚も組み合わせコラージュのように仕上げた。土器の文様、土、木など自然を感じさせるものをモチーフにした文様の複合体のよう。直筆の部分もあれば木肌を直接印刷したものもある。「テキスタイルはテキスチャーからきている。その意味には風合いや肌合いがある」と上村さんは言う。
この作品ではスカーフのデザインとの結びつきを感じさせる。色を含めたパーツの配置に作家の周到な計算がある。しかし「スカーフのデザイナーにとどまりたくない」と考えていた。昨年からの「KAITAI−SINSHO」で燃える線香を当てて穴を開けているのはそのためだ。
「障子紙を張って下書きなしで墨などで描いている。偶然できた形。人間の作為が表現をせばめてしまう。そうでないものの力を借りてやっている」と話す。このシリーズでも紙を張り合わせ、描いた面を裏返しにしたりするなど縦横に表現。その中に無数の焼け穴が散りばめられる。
上村さんは「家を解体すると、ふすまとかが出てくるが、解体という行為は人間の中の構造も出す」と言う。
「人は絶えず変身し続ける。その断片の中に生命の全体像が隠されているはず」との思いを源に表出する象形が今シリーズの作品だという。
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