2004年 8月 4日 (水)        

■ 県立高校を18校削減 県教委が新整備マスタープラン

 県教委は3日、県立高校新整備計画後期計画案(05年〜09年)を提示した。一戸の総合学科校への改編を手始めに、06年には大東と大原商を専門科と専門学科の併設校とするなど、計画が完了する09年までに学校数で18校を削減する。学級数では35学級、1400人の定員を減らす考え。盛岡地区で焦点となっていた雫石の統廃合は見送られたが、都市部の高校の学級数を減らし生徒数の平準化を進める方針で、盛岡地区でも大幅な学級減が余儀なくされる。

 盛岡地区では、05年度に盛岡一、盛岡三、盛岡四、盛岡北、盛岡南、不来方など6校で1学級分の定員を減らす。07年には雫石、08年には盛岡二、盛岡農、盛岡工、盛岡商、不来方の定員を減らす。09年にも盛岡四、盛岡北、盛岡南、平舘の定員をそれぞれ1学級減らす。これによって09年までに盛岡地区15校の定員は現行に比べ16学級、640人の減となる。

 県教委は理由について、中学卒業者数の減少を挙げている。それによると04年3月の盛岡地区の中学校卒業見込み者は1万5469人なのに対し、05年は598人減の14871人。計画が完了する09年には04年3月から1660人減の1万3809人になるという見通しを立てている。

 伊藤勝県教育次長は「これまで生徒数の減少に対しては、定員割れを起こしている学校を中心に学級減することで対応してきた。しかし、そういう学校はすでに2学級、3学級になってしまっている。そういった学校からさらに学級を減らすことは1学年4学級から8学級程度の規模が望ましいとするわれわれの理念に合致しない」と述べ、「県全体の学校の配置や学級数の平準化、学校規模の望ましい形への教育などを考えると、進学希望者の多い学校、または中心部にある学校から学級を減じていかなければならない事態にある」と学級減について述べた。

 統廃合が懸念されていた1学年3学級の雫石、沼宮内などは原則として後期計画期間中は本校維持される。ただ、計画中間年度の07年、計画完成年度の09年にそれぞれ地元中学校進学者の割合、地元中学校卒業者数などが見直され、見直しの結果によっては、統合・学科再編などの検討が始まるという。

 原則統廃合とされていた2学級以下の高校24校のうち、地元中学校からの進学者が多い、地元の中学卒業生が多い、地域の交通の便が極めて悪くほかの高校の選択肢がない−などの理由で花泉、岩泉、葛巻、大迫、西和賀、大野の6校は後期計画期間中は、原則本校として維持される。4つの分校は、計画通りすべて本校に統合される。

 ほかに新しいタイプの高校として併設型の中高一貫校の設置、地域運営学校(コミュニティースクール)の設置を挙げたほか、胆江、久慈の両通学ブロックに多部制、単位制高校の設置を検討する。

■統合の高校
 県教委の計画案によると、統廃合で現行の77校が5年後には18校少ない59校になる。ブロック別に紹介する。

 ▽盛岡地区 現行15校はそのまま。学級数は16学級減になる。

 ▽岩手中部 学校数は1減の9校に、学級数は2減の43になる。東和と花巻北が普通科高校として統合される。

 ▽胆江 学校数は3減の6に、学級数は3減の29になる。胆沢、水沢工業、水沢商業の3校を普通・工業・商業の併設校に再編する。岩谷堂と岩谷堂農林を統合する。

 ▽両磐 学校数は2減の6校に、学級数は5減の28になる。大東、大原商業を再編統合する。千厩、藤沢を再編統合する。

 ▽気仙 学校数は3減の3校に、学級数は3減の17になる。住田と高田の普通科を統合する。大船渡農業、大船渡工業、高田高校商業科、広田水産家庭科を統合する。

 ▽釜石・遠野 学校数は3減の5校になる。学級数は5減の19になる。釜石北、釜石工業、釜石商業を統合する。遠野情報ビジネスは遠野に統合する。

 ▽宮古 学校数は3減の6校、学級数は7減の20に。宮古北と宮古商業を統合。宮古川井、岩泉田野畑の両分校はそれぞれ本校に統合する。

 ▽久慈 学校数は1減の5校に。学級数は3減。久慈山形は本校に統合する。

 ▽二戸 学校数は2減の4校に、学級数は5減の15になる。伊保内、福岡工業、浄法寺を統合する。


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