2004年 8月 4日 (水)        

■ ソバ51%使用の「高級品」 紫波生産組合が焼酎「そばの雫」

 紫波町の5つの生産組合で組織する紫波地区そば生産組合(高橋節也組合長)がメーカーに依頼をしていたそば焼酎「そばの雫」が完成し、3日から、岩手中央農協管内で3024本の限定発売を開始した。焼酎は麦を収穫した後に植える後作のソバを使用、長野県のメーカーに依頼し約3カ月かけて醸造した。発売初日に紫波町のラ・フランス温泉館で試飲会が開かれ、発表と5つの組合の生産者や農協、町関係者ら約80人が集まって試飲。「香りがよく、さっぱりしている。汗水流して作ったソバがこんなになって感無量ですよ」と生産者たちは感慨深げに味わっていた。

「そばの雫」
【写真】「そばの雫」


 原料にソバを51%使用。アルコール度数は25度、紫波地区そば生産組合が長野県佐久市の不用酒造協同組合に依頼して醸造した。名前は公募で決めた。ビンのラベルは紫波町のイメージ色の紫を使用。紫波育ち「そばの雫」と印刷されている。

 試飲会で高橋組合長は「芙蓉酒造に原料のソバをたくさん使ってほしいと依頼し、5割を超す割合で造られたのがそばの雫。厳しい農業情勢の中で話題性、生産者のやる気、地産地消の促進を図ることが狙い。ソバには病害虫防除は必要なく、短期間に収穫でき貯蔵も楽、農地を空けることもソバを作ることでなくなる」とあいさつした。

 藤原孝町長は「農業は1次産業で今まできたが、生産加工して2次産業、販売の3次産業、これにプラスして6次産業というふうに紫波町の農業を発展させていかなければならない。生産、加工、消費へと付加価値を高めていく必要がある。生産者が企画し発売にこぎつけたことは素晴らしい、新しい特産品ができたことに感謝している」と生産者自ら取り組んだ特産品開発を評価した。

 高橋組合長は「味はいいです。来年は5千本くらいにしたいですね」、生産者の村上尊有さん(64)は「口の中に残らずさっぱりしている。肉が厚いというか味が濃い。汗水流して作ったものがこんなになって感無量です」、生産者の女性(54)は「水割りにして飲んでいるんですが、とってもまろやかで香りがいいですね」と、それぞれ焼酎を満足そうに飲んでいた。

 藤原町長は「味は非常にいい。乙類ですから甲類と違って素材の味がでている。香りがよく、のどごしもいい。そばを食べながら飲んだら合うのではないかと思う」と町産ソバの焼酎を堪能していた。

 販売は岩手中央農協が担当。産直のサン・フレッシュ各店、酒のやまや等で1本1500円(720ミリリットル入り)で販売している。


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