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矢巾町の小笠原慶泉さんの個展「夏を追い駆けて」が15日まで、盛岡市本宮4丁目のカフェ・クリンゲン・バウムで開かれている。油彩と水彩15点のほか、貝殻に絵付けをした作品17点が展示されている。
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【写真】小笠原慶泉さんと「この道の向こうで」(油彩)
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森の中や水辺の自然を描いた油彩の風景画は、実際の景色を写したものではないという。玉山村や金ケ崎町など県内各地でのスケッチを基に、自分の頭の中で風景を再構成している。
「この道の向こうで」は画面手前から水辺を通り抜けていく道を描いた作品。今の時代を「変に焦燥感だけが満ちあふれ、誰よりも先に幸せになりたくて、目的のためなら手段を選ばない悲しい世界」と感じる。自分一人の利益だけを追求し続けた結果が、戦争を含めて騒然とした世の中につながったのではないかと思う。
時代の流れが速すぎて、若い人たちは乗り遅れまいと必死。表面を追い掛け続けて、疲れ果てて終わってしまっていると感じる。「ちょっとだけ立ち止まって後ろを振り返ってみませんか。足跡の向こうに広がる風景はすさんだものばかりではなかったはず。もう一度、その湿潤の風景の中に身も心も置いて人間らしさを取り戻しませんか」と作品を通して呼び掛ける。「この道の向こうで、どんなときもあきらめずに待ちたい」という気持ちを表現した。
幼いころから絵画が好きだったという小笠原さん。20歳ぐらいのときに、地元の寺の本堂ふすま絵に着手。1994年から4年間、京都の日本画家に師事しながら、油彩や水彩も手掛けてきた。「それぞれ画材や技法にギャップはあるが、ただ表現方法が違うだけ。縛られずに、自由自在に制作したい」と思っている。午前11時から午後9時まで。毎週月曜日定休。
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