2004年 8月 7日 (土)        

■  BSE初発例を展示 岩手大学ミュージアム

岩手大学ミュージアム本館のBSE展示コーナー。顕微鏡をのぞくと日本で初めて見つかった感染牛の延髄の病変が分かる
【写真】岩手大学ミュージアム本館のBSE展示コーナー。顕微鏡をのぞくと日本で初めて見つかった感染牛の延髄の病変が分かる

 盛岡市上田3丁目の岩手大学ミュージアム本館に4日から、BSE(牛海綿状脳症)日本初発例の延髄(えんずい)標本の展示が加わった。2001年9月に、千葉県白井市内の酪農家で見つかった感染牛(ホルスタイン・雌・5歳)の脳の一部で、学術的にも貴重な資料。多くの人に見てもらい、BSEに対する正しい知識を普及させるきっかけにしたいという。

 標本は、延髄を5ミクロンの厚さにスライスしプレパラートに乗せたもの。細胞の病変が確認できるよう染色されている。光学顕微鏡で400倍に拡大して見ると、神経網に現れた病変の空胞が分かる。

 国の関連機関の農業・生物系特定産業技術研究機構動物衛生研究所(茨城県つくば市)でBSEの研究に携わる木村久美子主任研究官はミュージアム館長の岡田幸助同大農学部獣医学科教授の教え子。その縁で、発見当時、検査のために同研究所に持ち込まれ、研究用として保管されていた標本の一つを正式な手続きを経て譲り受けた。

 展示コーナーには標本と合わせて、BSEの発症の仕組みを分かりやすく解説したパネルも展示してある。

 岡田教授は「BSEは脳がスポンジ状になると言われるが、実際は標本の通り顕微鏡で観察して初めて分かるような細胞の変性。脳や目など危険部位以外の肉や牛乳を食べて感染することはあり得ない。必要以上に心配せず、正しい理解をしてほしい」と話している。


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