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女性のためのキャリア・アップセミナー(21世紀職業財団岩手事務所主催)が5日、盛岡市盛岡駅前通のホテルメトロポリタン盛岡で開かれた。川徳人事部人材育成課の阿部由美子課長(53)が、県内の各業種の女性社員25人を前に職業人生の中で学んだことなど体験発表をした。
阿部課長は川徳で初の女性課長になる。大学卒業後の75年に入社。以来29年間、人事畑を歩いてきた。80年に人事課人事係主任。89年に人事課厚生係係長、91年に能力開発課長に就任。99年、現職に。
「大学では文学部におり、卒業後、出版社関係の会社を目指した。しかしなかなか思うようにならず、父の勧めもあり川徳を受けた。幸い採用されたが当時大学卒業の女性は2人だけだった」と採用当時を振り返る。
配属先の人事部では主に社員教育、自己啓発、社内報の発行、OB会事務などの仕事に携わった。「最初の10年間は与えられた仕事をこなすことが中心だった。セミナーもたくさん行かせてもらったが」と言う。
89年、アネックスカワトクが開店。その年、厚生係係長として新店に出向く。「新規店の対応をしながら厚生業務に力を注いだ。しかし業務知識はまったくなく、花巻からの通勤の間、社会保険労務士の勉強をした。結婚し子供もいたが、子供が寝てから夜中の2時、3時まで。ときには5時まで勉強した」と阿部課長。
90年には再び能力開発課に戻り、91年に川徳で初の女性課長に就任した。「マネジメントの難しさもさることながら男性管理者の精神的強さ、即断即決の速い行動などを思い知らされた。女性が男性と肩を並べて仕事するには精神的に差があることを痛感した」と、初めて体験した管理職の立場について率直に語った。
阿部課長はセミナーで出会った伊勢丹のある教育担当マネージャーを師と仰いでいる。
「教育担当者としても心の師としても尊敬している。その人の教育観は他人と比較しないこと。自分が昨年よりどれだけ成長したかを見る。また1人の人に毎日1回は褒める、励ます、ねぎらう言葉をかける」と教えられたことを紹介した。
阿部課長は夫の母親との同居。「最初、母から言われたことは、朝食はわたしが作り母が皿を洗う。夜は母が料理を作りわたしが洗う。わたしは朝に洗濯もしてから出勤する。今は2人の子供も大人。通勤時間はわたしの自由時間で新聞や本を読む」という。
今後の課題として「後継者の育成、社員の資質向上のための教育制度の確立。そしてまた来たくなるような川徳にすること」と話していた。
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