2004年 8月 8日 (日)        

■ 娘のピアノが母の手に 豊巻さんがミセス対象に出張教室

 あおばピアノ教室出張講師を務める矢巾町の豊巻敏子さんがこのほど、ミセスを対象にした出張ピアノ教室を開始した。「家には独立した娘が残したピアノがあるが、今は弾く人もなく、ほこりをかぶっている」というミセスたちが「もったいない」「あの曲を弾きたい」と、一から挑戦を始めている。

ミセスを対象に、出張でピアノを指導する豊巻敏子さん
【写真】ミセスを対象に、出張でピアノを指導する豊巻敏子さん

 以前、秋田県に住んでいたときに、子供たちを対象に自宅でピアノを教えていた。子供たちの母親からの「自分も習いたい」という声を聞き、開設を決意。新聞などに広告を出したところ、もっと年輩の女性たちから反響。一日中申し込みの電話が鳴りっ放しだったという。

 中心は50代から70代までの女性。「嫁いだ娘が残していったピアノがもったいないが、自分は音符も読めないし」というミセスたちのために「ドレミ」の音階や指番号の付いた簡単に読める楽譜を採用した。

 弾き始めのころは指が動かなくてけんしょう炎を起こす人も。大変と言いながらも途中で投げ出さずに楽しそうに通ってくる姿、回を重ねるごとに明るく生き生きとしていく姿を見ると「こちらまで本当にうれしくなってきた」と言う。

 ミセスたちのあこがれの曲はやはり「エリーゼのために」。まったくの初心者が、練習を重ねて弾けるようになり、親せきの結婚式の2次会で披露したこともあったという。子供たちが家を出て夫と二人だけの生活。その中で「自分だけの夢を持つと家庭も明るくなるのでは」と思う。

 盛岡に戻って3年。1年前から本格的に活動を開始。現在は出張で15人の子供たちに指導している。盛岡周辺に住むミセスたちにもぜひ参加してほしいと呼び掛けている。

 ミセスピアノ教室の内容を説明する出張講座は9月8日の午後1時から、盛岡市永井の都南文化会館キャラホールで開催。そのほか、小学1年から中学3年ぐらいまでのジュニアコース、3歳からの幼児が対象のちびっこコースがある。問い合わせは豊巻さん(電話番号090−1495−8640)まで。


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