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住み慣れた地域で支え合う介護の拠点に|NPO法人ちえのわ福祉会(釜石進理事長)の民家型小規模デイサービス「ちえのわ」が、滝沢村巣子の住宅地の中に開設なった。民家を借り受け定員9人の利用者にサービスを提供する。スタッフは5人。利用者が望む「理想」を実現する。当面の課題は経営の安定化。地域密着型の福祉施設の基礎を作るため「たすけ愛」ボランティアを募集している。
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【写真】民家型デイサービス「ちえのわ」の釜石理事長(写真中央)らスタッフ
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「ちえのわ」は痴ほうや障害を持った高齢者の通所介護施設。盛岡市からIGR葉の木沢踏切を越え、県立大に向かう滝沢村巣子の第4富士見ニュータウン内にある2階建ての4DK。食堂や機能回復訓練室を兼ねた洋間、和室など面積約30平方b。6月末に所有者から借りた。
利用は月〜金曜、午前9時半から午後5時まで。料金は要支援から要介護度5まで、食事39円、入浴44円、送迎47円(片道)の一律価格。これに散歩や趣味などで6〜8時間過ごす。利用者の自己負担額は1日で計702円〜1136円。
自立の人も4時間まで時間に応じて利用料1〜2000円(入浴可、食事材料費400円は別途)。
通所介護事業所の県指定認可を受け、財源は介護報酬。経営安定には定員充足率を高め、より多く利用してもらうことが欠かせない。寄付金から自立した経営を目指している。
ほかにも求めているものはある。時間の延長や早朝、土日利用、深夜預かりなどにも応じたい、訪問介護の県指定も申請したいと考えている。
スタッフは釜石理事長(42)を含め5人。福祉施設出身者や看護経験者たちからなる。皆経営の苦労は承知のうえで集まった。地域密着、小規模、多機能な施設に向け、2カ月間ボランティアで手伝った。
「大規模な施設は1日のスケジュールがびっしり。行事をクリアするだけで精いっぱい。個々のニーズに対応しきれず、利用者に合わせてもらっている。職員自体にストレスが増える。理想の介護の形ができるのは数少ない」と釜石理事長。
東京からUターンし10数年前に県内の特別養護老人ホームで働いた。7年間務めたあと、社会福祉に対する疑問から退職したのが4年前。隣近所や友人との交流の中で再び「理想の介護」へ挑戦しようと決意した。
昨年、県主催のNPOマネジメント講座で学び、12月に発起人10人でNPOを立ち上げ。今年2月に県へ申請、5月に認証を受け、法人設立の登記をした。
デイサービスとは別に地域の介護拠点として「たすけ愛会員」の募集にも取り組む。地域通貨でサービスを希望する会員と提供する会員がやりとりする有償ボランティアだ。
年会費1700円、ボランティア保険料300円。サービス依頼1回につき700円(協力会員へ謝金500円、寄付金200円)。謝金は点数預託もできる。
釜石理事長は「自立、要支援、要介護1ではサービスに限度がある。ボランティアは無償との考え方があるが、持ち出しや自己負担があると長続きしない。法人として地域に基盤づくりをするためにもさまざまなサービスメニューをボランティアに担ってもらう。問題は人員確保」と試行錯誤を続ける。
「経営を軌道に乗せなければ、自分たちの理想も実現できない。ボランティアは地域作りを主眼とし、アピールして並行して展開したい」。住宅地で開所した理由の一つ。
「デイサービスを顔なじみの人がするなら、ホームヘルプも抵抗なく利用してもらえる。介護される側の安心感の醸成にもなる。大きな施設では落ち着かない。ここは友達の家に行く感覚で抵抗なく利用できるのではないか」。岩手が誇る「結い」の精神を福祉へ。
利用希望やボランティアの問い合わせは、ちえのわ福祉会(電話・FAX019|688|9600)まで。
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