2004年 8月 12日 (木)        

■ 情操教育に子供川柳を 小学校教師が学ぶ

 盛岡市中央公民館の社会教育指導員、宇部功さんが呼びかけた子どものこころを育てる川柳教室が11日、同公民館で開かれた。本県の小学校教師ら10人が参加。参加者は子供川柳の実践例を報告し合い意見交換。川柳は今日、子供の心を育てるには有益との認識で一致した。

 教員時代から教育に子供川柳を導入してきた宇部さん。本県での子供川柳の普及に尽力している。同日は宇部さんの影響で実際に子供川柳を取り入れている小学校の教員6人と佐藤岳俊県川柳連盟理事長、川柳原生林社の藤村秋裸主幹らが出席した。

 宇部さんは冒頭「前々から川柳についてこのような機会をと考えていたが実現できなかった。子供の心を育てるため川柳を通して何ができるかという、このような教室は全国では初めてではないか。約30年前に教育に川柳を持ち込んだ時を思い起こし、今こういう世の中になり確信を強めている。今後子供たちをよりよい方向に育てていこう」と、指導者教室の趣旨を説明。

 助言者として出席した佐藤理事長は「一人ひとりの個性を爆発させる自己表現となるよう触発してほしい」と期待を表した。

 実践提案では、宇部さんが30年ほど前に導入したいきさつや校長時代の学校経営の中で「スポーツと文化活動を両立することで心を育てることを方針とした」ことなどを説明。「学級の土台を作ってコミュニケーションを取るには川柳がいい。それは自分を出せるからだ。担任が継続していけば子供は育つ」と経験を踏まえ述べた。

 一戸町の奥中山小の佐藤多江子さんは担任クラスでは昨年、今年と養護学校との交流学習、キャップハンディ体験、ブナ林観察会の中や事後に川柳を取り入れた実践例を紹介。「子供川柳は心を伝え合う楽しさを教えてくれるものと子供たちは感じているようだ。辞書も引いているのではなく読んでいるのだと思う。うちのクラスにとって川柳はなくてはならないもの」と導入効果を挙げていた。

 盛岡市の見前南小の横山睦美さんは10年ほど前に松園小で取り組んだ事例と昨年、今年と取り組んでいる事例を紹介。前年度に受け持った2年生の学級では子供の川柳を学級通信に掲載して配信。保護者に「返歌」を呼びかけ、集まった川柳も学級通信に掲載した。今年度は1年生に川柳を作らせているという。


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